嗜好は複数あるといい

たとえばおれは基本的に仕事しているときと遊んでいるときでは聴く音楽をなるべく分けるようにしている。職場で聴く音楽と家で聴いたら、家にいながら仕事しているような気分になるし、通勤中の音楽を XBOX 360 の勝手 BGM 機能で再生していると、ゲームしてるのに通勤しているような気分になって微妙。音楽を聴きつつ聞き流しつつなにかをやりつつまたはなにもしなかったりとか、音楽は五感のうち一感しか占有せず、残りの四感は周辺情報を絶えず収集してしまうため、なにをやっているのにせよ状況から乖離してその気分だけを取り出すのはむずかしいし、むずかしいというのは日常的にこなせないということなので、暮らしの中では無理筋。

お茶のペットボトルにしても、家で飲むのは株式会社伊藤園の「お〜いお茶」（http://www.itoen.co.jp/oiocha/）で職場で飲むのはサントリー株式会社の「伊右衛門」（http://www.suntory.co.jp/softdrink/iemon/）。コーラは家がコカなら職場がペプシ。同じ味が家と職場でかぶるのを避けている。ひとの暮らしにモードなどないが、それがあるということにしないとなかなか現代社会が成り立たないので、ある程度努力を投じてモード的なものを偽造する必要があるということだ。が、なんだか最近わりと忙しいのと神経の調子がちょっとおかしいのとで、そのへんの区別があいまいになってしまっていかん。家で伊右衛門のんでるよ。どうしてしまったのか。仕事してるみたいな気分だ。違和感を覚えるべきなのだがそれも鈍い。ほんとに調子悪いな。ずっと職場にいるような気分が続いて、それで集中力が持続するわけでもないので、結局職場での柔軟性も低下して、パサパサした状態になってしまっている。生きていることが実感できるのは、とりあえず GoW あそんでるときだけだ。布団の中でまで机に座っているような気分で寝ている。どうもいかんな。