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最近の読書

ようやく塩野七生ローマ人の物語」文庫版のつづきが出ていたので、さっそく読み始め。前章「危機と克服」読み終わりが去年暮れなので(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20051217#p2)、半年以上間があいたことになるが(文庫版から入った我慢できないロー語オタはこの期間にハードカバー版に手を出したのに違いない)、最初の 2,3 ページ読み進めればたちまちローマ史気分がサスペンドするので不思議。

れいによって、いいかげんローマ帝国も馬鹿でかくなっており塩野七生氏としても書いてて抱えあぐねているのかなという気分がなくもない。トライアヌス帝時代は史料もあんまなくて困るんだよ的なことが書いてあるが、そういうのともちょっとちがって、塩野氏の場合自分の中で萌えポイントを押さえきった指導者が統治する時代については筆走ってるんじゃないかなと思えることがたまにある。ほんと正直にセクシーな男が大好物なんだろうなという。ハンニバル氏やカエサル氏など明らかに萌え死ぬ勢いで好きだろうし、たとえば(功績面での評価はともかく)個人としてはわりと地味キャラとして描かれるアウグストゥス氏についても、きっちり「アーちゃんはこれこれこうだから萌えるのである!誰にも文句は言わせん!(意訳)」みたいな情熱が紙面から湧き上がってくるようであった。で、キャラに対してちょっと距離感のあるかんじの皇帝について描いてるときはわりと淡白なイメージ。あ、なんか今回サラッとしてるんすね先生みたいな。

トライアヌス帝については、まだ読み始めだからどうなるかわからないけど、わりと出来杉英才的なキャラかなあ。塩野氏が楽しんでいじりまわしているかんじはしない。