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最近の読書

ローマ人の物語、「終わりの始まり」三分冊読み終わった。おもしろかった。読むの久々だったからか、予想を上回る「ならば」文体であった。そろそろシリーズの頭からの読み返しもやっていい頃かという気分になっているが、どうかな文庫版で全部出てからにするか、それとも帝国が斜陽に差し掛かった今だからこそはじめるべきか。今後の通勤ひまつぶし材の状況次第か。ていうか塩野史観と一般の温度差についても多少は体感しておいたほうがおもしろいかもわからんので、別のローマ史本とか探してみるのもおもしろいかもわからんな。まあローマ帝国塩野七生氏で読み、三国志北方謙三氏で読んで満足していることからもわかるとおり、あんま正当性や妥当性を重視してないのだが。

で、頭を谷甲州「航空宇宙軍史」シリーズへ切り替え。次は「火星鉄道一九」。だいたいこの本の収録作品の傾向は、魅力的なキャラクタとか作劇的な盛り上がりとかいうよりも、ひとつのクライマックスシーンへ向けて着々と進行してゆくタイプのいわば「状況燃え」に近いかんじなので、(燃える状況を作る、というそのシーケンスをストレートを描いてある)シンプルな SF 作品としてオタ的に楽しめる。なんというか、谷甲州せんせいが黒板にガーと数式と図を殴り書きながら「どや!この位置からこのベクトルで進んできたから宇宙船の現在位置は、ここにきとるわけやな!そこへもってまわったこっちの爆雷がやな、こう!ここで打ち出されてこの時点で爆発しとるから、ここや!ここやがな!このままやとこの爆心円に飛び込んでまうがな!あぶないがな!しゃあから宇宙船のほうではこの位置からこっちに加速してやれば、こう!こんで避ければええわけや。せやけどここでエンジン吹かすと赤外線が漏れてもうて現在位置が暴露してまうがな。どないやねん!田中ぁ!寝るな!」田中「フゲフガ、外惑星連合側はこのあと補給タンカーとランデブーせないかんわけやし、このまま加速して逃げれば追ってこれんのとちゃいますか」委員長「先生ー、ちゃんと受験に関係のある授業をしてください」キョン「やれやれだぜ」、とかやってるようなイメージをメタ的に思い浮かべつつ読んでいる。