最近の読書

谷甲州「航空宇宙軍史」シリーズ、手持ちぶん読了。いい読書時間だった。過酷で心地よく独特の宇宙感。それなくしてはいっぱしの「宇宙で軍もの作品」とはいえないなあと改めて思う。あとやっぱどうも「タナトス戦闘団」を買い漏らしているっぽい。イヤーン。探索キューに回す。

思えばアシモフ「ファウンデーション」シリーズの後味を引き継ぎつつ適度な余走がやりたいと思って読み始めたんだよなあとか思い出しつつ、塩野七生「ローマ人の物語」の続刊と副読本的存在を補充。

• ローマ人の物語 14 パクス・ロマーナ（上）
• ローマ人の物語 15 パクス・ロマーナ（中）
• ローマ人の物語 16 パクス・ロマーナ（下）
• ローマ人への 20 の質問

アウグストゥス氏ががんばってローマを帝国化していく頃合。ローマ史は歴史っぽいものならなんでも入ってるというだけあって、通してよめばどの時代にでも「ああ、これか、なるほどなるほど」という箇所が探せておもしろい。

「ローマ人への 20 の質問」は、「ローマ人の物語」全部読むのかったりーというひと向けの大雑把いいとこ取りガイドブックみたいなかんじ。本編読んでればべつに要らず。

島尾敏雄「死の棘」とか酒見賢一「墨攻」とか、ほかにも細々とシリーズ以外の読みものが溜まってきたことだし、日付が前後してしまうのだが 04/11/14 に行われた文学フリマで買ってきた読み物とかもあるしで（これ書いてるのは 04/11/15）、「ローマ人の物語」はパクス・ロマーナまでで一旦小休止するかなあ。小さなお魚たちのくだりまでは続けて読んどきたかったけど。どういう区切りかそれは。あと最近の読書の反省点としては、「航空宇宙軍史」と「ローマ人の物語」の二シリーズを併読状態にしてしまっていたところだな。シリーズものを併読すると、味わいが散ってしまってもったいない。