最近の読書
中里十「君が僕を」読み終わった。中里氏の短編系のノリ、なのだろうか。といっても、おれ氏の長編て「小春日和情報」&「小春日和計画」、それと「1492」及び「いたいけな主人」しか読んだことなくて、短編は氏が PDF 公開していた過去の同人誌でしか読んだことないから、全般的なことはわからん。一応続くかもしれないらしいので、べつに短編とかではないのかもしれない。
おもしろい、けど笑っていいやらしかめっ面していいやら。なんかこう、最近のラノベは結構むずかしいねという感想になりつつある、そしてそれは歓迎すべきことだ。この本を手に取る人間なら当然ひっかかるべきフックが設定されていて、しかしそれを自明のものとして見出せず、眼前に展開されるシーンに引きずられて、余計な妄想エンジンを空ぶかししてしまうよーな「おれ多分この本をうまく読めてなさそう」感。Forza 3 でアシスト全 OFF の、ゆるい S 字で超蛇行したうえでスピン、激突するほどの突進もなく、うーん何からうまくなったらええんかなと、車を降りて煙草吸ってるよーなかんじ。
とはいえ、近年でいえば谷川ハルヒと田中 AURA と新城 15x24 と中里十だけ読んで、ラノベのなにを理解できるというのか、という気はするから、もうちょっとメインストリートに近そうなやつもきちんと押さえねばダメなんだろうな。手っ取り早くは、化物語は T が K に譲渡する前に借りて読んでおきたいような気がするし、あと狼辛料も読んどきたい。