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Google Street View と Photosynth

先日日本向けにもリリースされた Google Street View(http://www.google.co.jp/help/maps/streetview/)は便利でおもしろい。が、問題も多くて揉めている。Photosynthhttp://photosynth.net/)も揉めることになるのかな。まあ Photosynth はいまのところコンテンツではなく技術なので、揉めるとしても、ユーザが撮影した写真の内容についてのものになるだろう。とりあえず、おれが気にしているポイントはそのへんではない。

  • Google ストリートビューのおかげで「ホームページというのは家のようなもので…」という比喩が比喩でなくなる日が一歩近付いた。ストリートビュー上の特定のグリッド上でブログを開設できる日がくるのはいつだ。明日か明後日か。
  • べつにストリートビューにかぎらず、Google マップの航空写真モードにもいえることなんだけど。それらの写真は撮影時期もよくわからないツギハギのものであるのにもかかわらず、まるでそれがリアルタイム(または擬似的にそれに近い)であるかのうような錯覚を覚えさせる、というのはかなりおもしろい現象(ストリートビューのブラウズに「観察」という言葉を使っているひとが居た。錯覚あればこその言い方だろう)。あまりにもボリュームが膨大すぎるために、すべてが地続きであるように感じ、またその「地続き感」が時間においてもそうであるような気分になる、というかんじだろうか。
  • ストリートビューを見ていると「あのビルの上からの全周カメラ表示が見たいなあ」とよく思うんだけど、残念ながらストリートビューの高さは低いので、見晴らしの体感はできないというのがちょっと不満…いや違った。景観が見たくなったら普通に Google マップの航空写真モードに戻ればいいし、あるいは Google アースでパースつけて眺めてみるというのでもいいんだった。
  • Photosynth を見たあと Google Street View に戻ると、その味気なさに驚く。それぞれのサービスが目指すものはまったく違って、共通しているのは「写真を立体的に再構築したインターフェース」という部分だけなんだけど。その触感の問題として。Google Street View のボリュームはすさまじいのだけど、機械的に撮影されたそれらはやはりデータにすぎんのだなとわかる。先日の日記(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080821#p2)で Photosynth の操作感を「物語的」と書いたが、そこには「すべての要素が、基本的に人間が撮りたいと思ったものを中心に撮っている写真で構成されていること(見るべきものがないと判断された場所のデータは少ないこと)」と「操作時の遷移補完が滑らかであること」の二点から成り立っている。喩えれば Internet ArchiveTumblr の違い…いや、タウンページと「このまちだいすき」…。
  • 未来妄想として、Photosynth のアプローチで、Google Street View 規模のサービスで、さらにユーザ投稿写真を片っ端からデータベースに取り込んでいくような怪物が生まれたとき、起きうる問題の規模はとんでもないことになりそう。Google Street View でも注目が集まりやすいドラマ性やハプニング性は、Photosynth においてはむしろ積極的にその精度を高めるだろうから。