Forza Motorsport 2

中途半端な気分を適当に書き出す。

愛着がありすぎるという問題が大きいけど、Maple Valley Raceway の絵的な雰囲気については 1 のほうが好きだった。とはいえ前提として 2 を通過したあと 1 には戻れない。走行感でいえば情報量が段違いだからだ。絵と音と振動のフィードバックが、後方視点でなくバンパー視点でも車体制御のため十分な情報が体感できると思わせた、はじめての運転ゲーだ。いやでもクラス D とか C とかまでなら戻って我慢できなくもないのかな。60fps を 30fps にしても耐えられそうな最高速とレスポンスという意味で、まあ要検証だ。

Road Atlanta については、わりとあの眠いかんじの遠景が再現されてあるように思う。あと Forza 2 では 1 にあったコースのいくつかが収録されていなくてそこいらへんは残念。まあそのぶん 1 にないコースが増えてるのでアレだが、PGR シリーズなどでも見られたグラフィックの高詳細度化に伴う工数の増加とかの問題も絡むかなーと思いつつ、まあそこはガチと誤魔化しの終わりなき攻防なので、大枠の転換などを待ちつつ二歩戻って三歩前進というふうに各個地道な努力が期待される。それにつけても FUJIMI KAIDO が収録されていないのは残念だ。BLUE MOUNTAINS Raceway のおもしろさに目覚めたあとだっただけに、あのコースが Forza 2 で遊べないのは悲しい。コンテンツダウンロードなどで追加してほしいが、どんなもんかな。このへんのコースを走りたいなら現状 1 を起動するしかないわけだ。べつにこないだまで遊んでたわけだから、おもしろさは変わらないだろうが、いまデジタル入力のセガラリー SS 版を遊ぶのにも似た「相変わらずおもしろいんだけど色褪せて軽くなった感じ」を味わってしまうのかもしれないなという怖れがディスク交換を躊躇わせる。

実際問題運転ゲーのコースデザインとしていいか悪いかという判断が、それがリアルなのかどうかという判断に上塗りされていくようなら、架空コースを作るより実在コースを忠実に再現するほうに全力を注いだほうが皆ハッピーというかんじではあるしな。最近ようやくラグナセカの味がわかってきたことからも、実在コースの出来のよさは、シミュレーション精度が上がれば上がるほど素直にゲーム上に再現されるという、当然のことが指に染みて理解できるようになってきた。いやオタとしては娯楽可能性のどれひとつとして捨てたくないので、全部を極めてほしくはあるんだけど。Turn 10 というチームの動向は、リアルドライビングシミュレータがどうこうという部分だけでなく、アウトソーシングを積極的に行ってコスト面とクオリティ面の両立を図る試みについてもアピールされているかんじだしな。極めて高いところに目標を設定するけど判断はドライで、単調膨大の類の無茶はしないんだろうというかんじ。わからんけど。