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最近の読書

蝉しぐれ」読み終わった。おもしろかった。何度読んでもおもしろいとしかいえない。文四郎すがすがしいわー。世の中儚いわー。こういうふうに終わってゆくのでしょうね、という台詞がすごいわー。武家社会の日々の地味な忍苦と一発勝負っぷりのシビアさのギャップとかも思ったけど、これはあながち昔話ということでもないよなと思う。刃傷沙汰とかこそないものの、わりと現代でも世の中一発勝負みたいなところがある。そんな場面に立ち会うのはなるべく御免こうむりたいが、引き際と踏みとどまり際みたいな意識と無縁ではいられない。そういう判断は大概誤って、潔くは生きていかれないんだけど。生涯に一度か二度着るか着ないかわからない服を大事にしまっておく心意気というのかな。

で、潔いほうの藤沢周平氏作品を読んだので、次はちょっとだらしないほうの藤沢周平氏作品も読んでみたいかなと思って本屋に行って、確か「冤罪」あたりはわりとだらしない話が多かったような気がするなあと思ったのでそれにした。こっちの話はこっちの話で、おもしろいし好きだ。