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最近の漫画

最近また「風の大地」を読んでる。何回でも読んでおもしろい漫画のなかのひとつだ。湯けむりスナイパーは我慢できず自分でも買ってしまったが、風の大地も買うべきなのかもしれないなー。でも定食屋で読むのがちょうどいいのであんま手元に置きたくないんだよな。定食屋の漫画棚ローテーションによって、必ずしも読みたいときに読めるわけではないというのもいい。世の中そううまくはいかないものだ。ゴルフだってそういうゲームだろう。やったことないけど多分。

で、読んでるわけなんだけど、沖田のなんともいえない意志とか負けん気とかは魅力だなー。こういうキャラクターは少年漫画には居ない。青年漫画ならどうかっていうと、まあそれなりには居る。かわぐちかいじ氏作品とか。劇画っぽい性格ってことなのかな。おもしろいのは、沖田の負けん気が、必ずしもマイナスに働かないというか、むしろ良いほうに転ぶことが多いことだ。少年バトル漫画とかだと、一般的に「勝負に熱くなったやつは負ける」という法則がある。冷静さが勝敗を分けるというドクトリン。風の大地の場合にも熱くなって負けるという描写はあるんだけど、一流の勝負になるとそこからさらにもう一段あって、冷静なだけでは勝てなくなっていく。肉体操作の正確性や勝負度胸など人並み以上が当たり前になってくると、どれだけデカい目標を抱えきれるかという勝負になってくるから、むしろ熱くなってるやつのほうが強かったりする。我が強くないとダメみたいな。勝負に潜む魔物感かなー。こういう「絵で描けないことこそが鍵になっている勝負が漫画で描かれている」的な状況つながりでいうと、麻雀漫画における「流れ」の概念とか連想しなくもない。それがあるとして、どう捌くか、というような。

最終的に表出するのが冷静さであることは変わらないのに、なぜそこで熱いほうがいいということになるのかというのは、それが成熟度ってことなのかなーと思う。少年は熱さによって冷静さをただ失うのだが、青年は冷静さを保つ以外に、熱さによって冷静さを従わせることができ、後者のほうがより強いという。いや普通はできないか。沖田はそれができるから一流になった。誰もが沖田のようになれるわけではない。