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ハチクロロマネスク問題

ハチクロ近刊に関する、グロというには言葉が激しいのでロマと呼んだほうがよいのであろう問題について、いのうえ氏×ヒライ氏×スーパーログ氏のネットラジオ上でよさそうな語り口でちょろっと語られていたのでそのへんのことをおれなりに整理したうえで妄想を転がしてみよう。なお、いのうえ氏×ヒライ氏のネットラジオ上でのハチクロ話については、以前にも「コロボックルに惚れるのはやばいでしょ(どうみたってあれは子供だし)」みたいなところが指摘されていたが、あれにはもちろんビッグランスせんせい原画のエロゲーへの肯定的な評価というカウンターカウンター関係のプラマイゼロ要素が噛ませてあるわけなので、批判的ニュアンスとかはなくて、中和してあるという理解。

要点はもちろん、

  • 竹本が拾ってきた「自分」が崇高すぎる問題
  • 真山ストーカー OK 問題

の二点。もうちょっと噛み砕くと竹本ははぐに素直にラブになったけど性欲失せすぎで異常、真山は原田に変態むきだしすぎだけど OK で異常。このふたつのトライアングル解決の糸口が、男オタから見るとかなりグロ、いやロマいという話だ。北でトチ狂った竹本ははぐと恋人を飛び越していきなり家族になるつもりだ。だから正確にいえば性欲がないということではない。セックスも含めて竹本は自然体で通すつもりでいるということで、一息にジャンプするというビジョンをもぎとってきた不可解さが不気味。北でトチ狂った真山は原田と凸凹に狂気を写し取る。即刻 110 番されがちのストーカーと違うのは、真山は原田よりも動物として健全な点で、それは原田の狂気の影絵だからだ。原田の狂気をも真山が負担したなら、真山は言い逃れしようのない変態性欲者としてワイドショーを騒がせたことだろう。

闇で出口をもとめあがくわかもの二人に正反対のトチ狂わせを演じさせる北の大地。北海道にはなにかがある。観覧車の例に倣って「竹本北海道」と「真山北海道」と区別したほうがいいのかもしれない。いや違う。どちらも同じ北海道だ。与えた道が違うだけだ。

で、この異常にも思える解決策は、しかし同時にべつにそれはそういうもんだとも思うことができ、それがどういう筋合いかというと、ここがおれの読み筋の限界だなーと痛感するのだが、それは結局ハチミツとクローバーの作者の羽海野チカ氏が女だからなのではないかという話になってしまって(逆にいえば男の作者がこのような解決策を発明し選択するのは困難だろうという推測)、そこで考えも勢いも停滞してしまうのだった。この挫折は高橋留美子めぞん一刻」読後の停滞と近い。そんな古い例まで遡らないと近いのがないというのもまた漫画読んでないなあおれという話につながってきて一層どんよりしてしまう。けど悪いどんよりではないんだよな。いずれまた改めて向き合うだろうと思っていた。また同じ結果になるかもしれないが。