最近の漫画
あっち読んだりこっち読んだり、取っ散らかってるので手短に羅列。
- 新谷かおる / エリア 88
- 遠崎史朗&中島徳博 / アストロ球団
- 美内すずえ / ガラスの仮面
- どこを読んでもすばらしいガラかめだけども、強いて一点挙げるなら、やはり大福やタイヤキを連日むさぼり食う姫川亜弓が素晴らしい。
- 平野耕太 / ヘルシング
- 本作といいエリア 88 といい、愛を込めたキャラをちゃんとブッ殺す作者は本当にすばらしいなと思った。どういうふうに終わったのか連載当時読んでなかったので知らなかったが、今回読んで平野氏作品に対する認識をちょっと改めたよ。正直に、嘘をつかず、でもハッタリはかます、が包み隠さず体現された紙面は、氏のオタクとしての才能というよりは、漫画家としてのそれか。意外に古風な(というか 80 年代調な?)作風のひとなのかもしれんね。
- 蛭田達也 / コータローまかりとおる
- これも時代の問題だけど、なんかこの初期ノリのテキトーさはアニメでいうと超時空要塞マクロスとかにも通じるな。あと、時期によって要点がどんどん移りかわっていく長期連載をまとめて追いかけるのは、おっさになった固い脳みそには結構ツラい。
- でも、登場させたキャラクタの因果とかを意外なほど丁寧に追っていくのは、一見テキトーそうな話を描くわりに蛭田氏がたいへん細やかな作家だからなのか、これだけの長期連載をやってのけた人気漫画家として当然なのか、よくわからんがすごい。「描いちゃった因果については可能なかぎりすべての面倒をみておかねば気が済まん」みたいな性向として、なんだか藤田和日郎氏の作風とかを連想する。
- ところで巨大学園ものって我々にとって見慣れた光景だけども、巨大学園ものというくくり自体が「読者年齢の視界をそのままスケール拡大すれば世界全体になれる」というセカイ系的なアレってやつですよねと思ったりもした。それが新しいものでもなくなったのは、結構昔だったんだなーと。巨大学園というアイディアて、いつごろなら新しかったんだろうか。