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地方オタと標準語

漠然と。

  • 漫画アニメゲームは基本的に標準語で出来ており、それらが大好物であるオタクの脳には毎日ものすごい勢いで標準語が流れ込んでくるので、地方生まれ地方育ちのオタでも、言語野にその土地の方言より標準語の影響のほうが強かったりすることは珍しくないと思う。これがさらにひきこもりとかになると家族との会話すら殆どなくなるから、地方でも標準語にしか触れる機会がないみたいな状態になるんだろうけど余談。
  • おれの場合の漠然とした記憶だが、家族&非オタの友人とはネイティブ方言で喋り、仲良くなったオタとは方言&標準語ミックスで喋り、そして初対面〜まだあまり親しくないオタ友との会話では「だいたい標準語」で喋っていた。
  • おれが住んでいた地方はわりと訛りが強かったと思うので、そのような土地で敢えて発される標準語や関東圏内方言的なイントネーションは、現地住民にとって「スカしてる」「サマになってない」「というよりギャグとして」みたいな笑いの対象であり、あえて方言を廃して「だいたい標準語」で喋ろうとする(リスキーな・おどけた)行為自体が、ある種のオタ社交であり、また「おれとお前はたぶん同じメディアを楽しめる仲間なんだと思うよ」という符丁になっていた、と思う。というのはしかし、おれが 10 代だった頃とかの話だから、現在の地方オタ事情とは違った話にはなるんだろう。
  • さっきから「だいたい標準語」と書いてるわけだが、これがなぜかといえば、オタクは標準語メディアの影響を強く受けるものの、べつにオタ活動のうえで厳密な標準語化が必要とされるわけでもないから(まあ声優希望オタなのに訛りが抜けないとかだと深刻な悩みといえるけど)、たぶん放送部とか落語研究会に入るようなごく一部を別として、「なんとなーく標準語が七割くらいなんだけど三割程度はその地方の方言が残っている」みたいな状態でズルズル行く。
  • というかおれの場合がそうで、上京前には「東京行ったら標準語補正が強めにかかるかなー」とか思っていたのだけどそうでもなかったっていうか、まあ他地方人にはわからないであろう言い回しは避けるとしても、衝いて出るイントネーションなどまったく東京訛りに近付く気配もなく、これは一生このままなんだろうなというかんじだ。仲のいい友人に同じ地方出身者が居ないのでネイティブ方言で喋る機会はなくなったが、あんまり親しくないオタと喋ってるときの「だいたい標準語」的な自分の言葉遣いは、たぶんこれ若いころから全然変わってねえなと思ったりする。
  • まあ標準語≠東京弁だし、東京自体が地方出身者の寄せ集めという面もあるので、そもそも正しい標準語を喋っている東京人などほとんど居ないという話もある。東京生まれ東京育ちでも、生活圏に混じり合っている在京地方人の訛りは溶け合っていくから、なんだかよくわからないイントネーションの微差の先端は何処、みたいなかんじに。
  • あと「オタクは二人称「オタク」を使うからオタク」みたいな言説を聞いて以来「よーしおれも二人称使いまくりになるぞー」と思って、意識して二人称「きみ」を使うようにした(←「オタク」は三文字で長いし言いづらいから、言うのがラクな「きみ」にした)が、もはやこれはおれの地の喋りとして定着した。高校後期あたりからだったような…。
  • いまはネットの文字文化の影響がどのへんまで発声語に食い込んでいるのか、みたいな話になるんかな。

とかなんとか。