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メイド喫茶が好きなオタ

おれはメイド喫茶が好きではないオタであり且つわりあい真面目なので、オタが数人寄り集まっていはゆる OFF 会でもやろうかという雰囲気になったときに音頭取り役のひとのいう「じゃあとりあえずメイド喫茶にでも」というその「とりあえずメイド喫茶」という単語始動で必ず毎度消極的に微妙な顔をすることにしている。そのときのおれは、メイドじゃない喫茶店に行ったほうが安く済むことが多いしくつろげるしうるさすぎず静か過ぎなくて談話はやりやすいんじゃないかとか思っているわけだ。でもまあメイド喫茶が好きなオタというのは、そういうことがわかったうえでも曲げてメイド喫茶に行きたいと思うものなので、参加者の中にそこまで欲望が強いひとが居るというのなら特別反対するほどでもない、というかんじでメイド喫茶に行くことになる。けどあんま好きではない。なんというか TRPG とかもそうなんだけど、「自覚的になにかが演じられている空間」というのがキツいのだよね。これまでのおれの人生はだいたい穏和に過ぎていったので、自分の中で「ケに内在し溶け合わないハレ」みたいなものを受け止めて消化する器官が育っていない。

というあたりはまあ毎度の話だから置いといて、「なんでメイド喫茶に行ってメイド服のひとを見るという行為が格別よく感じられないのか」ということをもうちょっと考えてみると、「メイド喫茶に通ったとしても、メイド服を着てるひとたちの普段着を見ることは基本的にないから」ということになるかなと思った。普段着がわかるひとのメイド服姿を見たらドキドキするかもしれないけどなー。逆にメイド服着てる姿しか知らないひとがメイド服着てるのは普通というか。というあたりで、オタ漫画とかでありがちの「学校のクラスの文化祭企画でメイド喫茶を」みたいなアレは、普通に街中にあるようなメイド喫茶とは一味違うんでないかなと思った。クラスの女子がある日突然メイド服を着たら、そりゃ男子はドキドキするに決まってる。でもこれ要するに夏祭りで浴衣着てる女子を見るとドキドキするみたいなのと同じ効果なんだよね。世の中に流れるいろんなコードの中を行き来して暮らす個人の多面性が服装などを代表して立ち現れてくるという…。というあたりで思い出されるのは、中学時代とか日曜に本屋めぐりで市街地回ってたとき、CD 屋で私服姿のクラスの女子とバッタリ会って、なんとなくお互い気恥ずかしかった、みたいなかんじとかか。

で、ちょっと「メイド喫茶が格別好きなオタは、メイド服を着てるひとの普段着を見たいものなのか?」「それとも「メイドさんの私服などどうでもよくメイド服を着ていてこそ完全、普段着など見たらゲンナリする」みたいなかなじなのか?」と疑問に思ったので何人かに聞いてみたけど両方居た。あんまこの基準で世の中を切り分けても意味のあるものが見えてくるわけではないらしい。