空飛ぶこども

路地裏でお父さんとこどもがキャッチボールをしており、それだけでも微笑ましいのだけど、お父さんがボール投げる瞬間にこどもがジャンプしていて、大変よいものを見たと思った。こどもはボールをキャッチするまでに二回ジャンプする。お父さんの手からボールが離れる瞬間に一回、そして飛んできたボールをキャッチするときに一回。ボールに意識が集中してるので、自分とボールの区別があんまついてないんだろう。こどもは右手と左手で別の作業ができなかったりするけど（右手を握ると左手も握ってしまうし、右手をひらくと左手もひらいてしまうという）、あれと同じようなもんかな。ボールにならなければ、ボールをつかまえることはできないのだ。本当はそうではなく、キャッチャーになることで、上手にボールをつかまえることができるようになるんだけど。

4,5 回チャレンジするのを見ていたけど、結局一度もキャッチに成功していなかった。でもすげえはしゃぎっぷりだった。野球で一番楽しいのは選手じゃなくてボールなのかもしれんなーと思ったりした。