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芸とか術になんらかを支払うこと関連

秋葉原 | 080412

チップ、プレゼント、著作料などについて雑多に。

  • チップ
    • チップやおひねりが一般的慣習ではない日本で「きれいな著作料」的な議論はむずかしいのかもしれない。まあチップはカスタマーサービス料なので(演奏者に払うもので、作曲者に払うものではない)、結局機械複製文化に対してそのまま適用はできないんだけど。
    • ハロプロがステージへのおひねりを解禁すれば、札束を詰めたズタ袋を力投するモーオタとか出るのかなー。ある種の文学的な瞬間が見れそう。
  • プレゼント
    • プレゼントは金でなく物品を与えるべきだ。金は可能性だ。受け取る側が選択できる。それではだめだ。エゴを押し付けるのがプレゼントだ。そういう儀式だ。受け取る側の事情を考えるのなら「受け取らない自由」が正解だ。金などではない。
    • 図書券で「好きな本を読め」というのは間違っている。本を渡して「これを読め」というのがプレゼントだ。それを読んだ人間になれというエゴだ。親から子へのそれは願いだ。服とかアクセサリもそうだ。それが似合う人間になれという願いによって押し付けるべきだ。だからすでに完成している人間相手のプレゼントはつまらない。今のそいつに似合うものを考えればいい。
    • オタクは好きなものに金を支払いすぎてしまったがゆえに、プレゼントが苦手になってるんじゃないかという気分みたいなものがなくもない。
  • 著作料
    • いいシステムだと思うのだが、著作権をやりこむと、とんでもないくらい儲かっちゃう場合があって、やりこみがシステムの全容を歪めていくことってあるよねーというあたりで著作権議論とかが湯気を吹いてるかんじだ。
    • ふつうの感覚として「大金が手に入ったら働かなくていい」と思うので、作者に著作料を支払いすぎると「こいつ新作書かなくなるんじゃないかなー」という気分が生じても不思議じゃない、んだけどあんまこのての話は出ない。のはなぜかというと、そもそも儲かりすぎてるような作者があまり居ないからか。
      • 国内では鳥山氏とか富樫氏(の場合その奥さんもだけど)とかのようなジャンプ作家くらいでしかそのての話きかない。そのての話の悪玉としてよく例に挙がるのは、ディズニー社とか Microsoft 社とか J.K.Rowling 氏(ハリーポッターシリーズのひと)とか。
    • 消費者のエゴとして著作者には「仕事をし続けなければならない程度には餓えつづけていてほしい」というのが素直だと思っている。
    • もちろん金持ちには金持ち相応の金の使い方というのがあるのだろうという話もあるがそこはわりとどうでもいい。あと「どんだけ金もらっても遊んでパーッと使っちゃう」みたいな芸人話は、そのての感覚への裏打ちとしての筋もあるのかもなと思っている。
    • 基本的に「こいつは表現者としての衝動で作品を作っているはずだ」あるいは「こいつの金が欲しいという欲望には底がないはずだ」という信頼がなければ、創作者に気前よくどんどん金を支払うことはできない、と思える。

著作権の話にはあまりあまり関心が持てないのだが、なにかに対してなんらかを支払うという感覚について、もうちょっと誰かとうまい具合に感覚を共有できればいいなとは思わなくもない、が、要らないのかもしれないそういうのは。