最近のアニメ
ウテナの次のアニメ合宿テーマはこれだと決めていたので、「オーバーマン キングゲイナー」の鑑賞を開始。まずは冒頭四話程度を軽く流す。
- とにかくにも OP のバックコーラスがすばらしい。等身大の躍動感かなー。
- 躍動の途中のフレームで止める富野 OP には意志を感じる。生命を描くという行為である、という意志だ。決めポーズは死にポーズなのだ。そして死にポーズの「死に」は、生命の死ともまた無関係に虚しい。
- なにがはじまったのかわからないけどとにかくなにかが始まったのだ!という伝え方は意味を積んでいく作り方ではない。ひたすら状況が先行していく展開が心地いい、んだけど見ている腰が据わらない。そこでゴーゴーですよ、ということかもしれない。
- 登場キャラクタ各人が何に気を使ってどういうタイミングでどういうことを言う人種なのか皆目わからないので、見ているこっちも出たとこ勝負で受けなきゃいけなくて、取りこぼしても振り返っている暇はなく次のボールが飛んでくる。この千本ノック感サイコー。
- ゲイナーくん画角 20 度くらいだよなーと感動的な気分になった。中二の正義感で暴走しているだけなのに、これほど清々しく、かつエキセントリックではないというのはすごい。
いやおもしろい。話はややこしそうだがノリは明快なので、それを真に受けて明快に「おもしろい」という感想が出せるようになっているアニメだ。どうでもいいシーンでまでなぜか腹抱えて笑える。いや違って、どうでもよくないシーンとどうでもいいシーンの区別がない。時間を蹴飛ばすやつが居る世界ではボサッとしていると取り残されるので、置いてかれないよう誰もが走り続けなければならない。なりふり構うのは美しくない。その構わなさがほとばしる生命だ。Z ガンダムは、どうだったんだろうか、結局映画館には行かなかったが、劇場版をちょっと見たくなってきた。