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Forza Motorsport 2

なんでもどのようにでも楽しめる環境を提示されたとき、可能性のすべてを実践し損ねることで生じる喪失感(の幻覚)を回避するために、時間的余裕のない人間は自分で自分がそれをどう楽しむことにするのか規定する必要がある。十分な時間を投じればそれだけぶん幅のあるリターンがある、というその仕組み自体は確かだが、その事実だけでは「無限の時間があれば地上すべての景色を見れる」程度の与太話に過ぎない。年功序列・終身雇用時代のサラリーメンがかなり早い時期から給料一生分を算出可能だったように、期間を切っての、金はともかく使える時間についてならある程度読めるようになっている現状のおれもまた、ゲームに実際に費やすことの可能な時間から割り出して、どの程度どういう部分をあそぶのが楽しいのかという皮算用をしたほうが、むしろ健全なゲームプレイに没入できるという、厄介な状況が生じてきているというわけだ。

…というわけで、とりあえずこのゲームは Endurance で走りたいだけ走るというのが基本的な楽しみ方だと規定した。長いので、途中で眠くなったらリタイアとかしている。ので、成績は残らないし金も貯まらない。けどそこはべつにいい。走りたいだけ走るという、その願望に現実を近づけるため最適のことをしている手応えがある。

とかいってたら「ネットで「Forza 2 がペイント機能で web 2,0 マーケティング大勝利!」とかやって遊んでる連中は、まあ Secondlife で旗振ってたひとたちの同類なので、どうせ彼らが実際に Forza 2 を遊ぶことなどないし、わりとどうでもいいんだが、どうも実際に Forza 2 当事者である皆さんにしても、案外 Forza 2 を大して遊んでおられんようではないか」的な繰言をゲーム様とかが呟いていたっぽいので、一応やるだけのことはやっておかねばかなーとか思いつつ、キャリアモード埋めなども再開した。ランクや金は Endurance で稼ぐとして、やることは「未クリアレースの参加条件に合致している車を(持っていなければ適当によさげなやつを買う)、条件以内で最大までアップグレード」「はじめて乗るような車だと結構戸惑うんだけどライバルカーよりはよほど潤沢に金を使ってアップグレードしているので有利気味にレースを進めて勝つ」の繰り返し。わかってはいるけどこれが勿体無いんだよな、好きじゃないレギュレーションもあるし苦手なコースなどでは Drivatar 任せで済ませているのだが(このゲーム、キャリアモードのすべてのレースを NPC キャラクタに代走してもらうことが可能で、理屈のうえではそのやりかただけで大半のアチーヴメントも解除可能だ、賞金はだいぶ持っていかれるので効率悪いけど)、そのどれかひとつの機会からでも膨大な物理シミュレーション情報の海へ身を投げて、思うさま溺れることだってできるのだと思えば、可能性の波打ち際で水遊びをする勿体のなさがどうにももどかしい。