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悠久の風伝説

押忍!闘え!応援団 2 | 070517

最近風が強くてやれん。ビルの高いところで煙草吸ってると、頭上高くにコンビニ袋っぽい白い物体が舞っていて、さらにその上を風待ちの鳥みたいなのがスイスイ泳いでいて、あーこういうかんじは地表の戦争とか平和とか関係ないなー風は無責任だなー特殊戦のやつらめと思った。そのあとゴミ袋を追っかけていくと、隣のビルの屋上あたりをナメて道路を横切り高度を落としながら公園の樹木の上を飛び越えて、駅前広場の芝生のあたりにふんわり着地したあと地表でローリングストーン状の運動、ああなってしまえばもはやそれは飛ぶコンビニ袋ではなくただのゴミ扱いだな、しかしいま駅前に出てきたサラリーマンども知っているか、彼(彼女)はほんの十数秒前まではるかおれの頭上遠くを渡る輝点であったのだ。風とはつまりそのようなものだ。いまそこにあるからといって前どこに居て次どこに行くのか、ありきたりの方法ではわかりようがない。目の前を転がってゆくゴミ袋を運んだ風の気まぐれ。一時として同じ手が触れることのない巨大すぎるが全体を意識する必要など全然ない不思議な流れ。風がたどり着く場所というのはつまるところ吹き溜まりの言い換えだと理解しているが、吹き溜まりとはかつて風に運ばれたものたちがその手を離れ置き去りにされてあるだけの場所であり、結局風はそこに留まり続けることなくまた次のどこかへ流れてゆく。「鳥になりたい」と「風になりたい」は、それほどにレベルの違う話ということだ。煙草が終わったのでよしなしごと終了。