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自分に向けられているわけではない意見を自分に向けられているものと解釈してベタに反応しつづける性癖

自分に向けられているわけではない意見を自分に向けられているものと解釈してベタに反応しつづける性癖というのは、たぶん「よく訓練された消費者」にありがちの戦争後遺症みたいなものじゃないか。いや後遺症っていうか、消費の戦争は現在形の資本主義が死ぬまで終わらないので、むしろ有意な特質とでもいうべきものかもしれないが。以前書いた、

ププー、産業に教育された消費者の目や舌は差異を見極める優れた感覚器官などではなく、搾取される側の人間に刻まれた烙印なのですヨー。

と同様の。

人間がなにに自発的に金を支払うのかといえば、それはもちろん自分が関心を持っていると思っていることについてで、そして人間はなにに関心を持つのかといえば自分に関係があると思っていることについてだから、なんにでも関心を持つひとは良い消費者になれる資質がある、あるいは消費者として「よく訓練されている」、ということができる。で、この「なんでもかんでも自分に向けられている」という錯覚は、「なんでもかんでも自分に関係がある」という錯覚が過剰になった状態に見える。

それと別の見方もできるか。「消費者として訓練された」というのでなく、もうちょっとありきたりに「メディアに毒された」とでもいうような。劇場型性格(http://mohican.g.hatena.ne.jp/keyword/%E5%8A%87%E5%A0%B4%E5%9E%8B%E6%80%A7%E6%A0%BC)みたいなのの変形で、ワイドショーコメンテーター型性格みたいな。これも以前書いた、

有名人の自意識過剰さには「自分の興味のまるでないようなことについても立場の表明を要求され続ける状況への適応(馴れ)」という原因がある気がするので、たとえ滑稽でも笑うべきではないのかも

あたりがちょっとかすってるかも。「コメントを求められる自分」に慣れすぎた著名人やコメンテータの振る舞いは傍目に自意識過剰と区別できず滑稽にしか見えないわけだが、ああいった特殊環境への適応者の振る舞いをこそ規範として自意識を形成したような(つまり最初から自意識過剰っぽいひとをゴール地点として自意識を形成していった)場合には、これは自意識過剰なつもりは全然ないのに傍目に自意識過剰にしか見えない著名人でもコメンテーターでもなんでもないふつうのひとが一丁あがりということかもしれん。でもそれってつまり「ブロガー全員」ってことだと思うんだけどまあ。

あれか、「「○○へ 100 の質問」に答えるほどベタじゃないし暇人だとも思われたくないけど(←このへんすでに自意識漏洩状態)「あえて」とかエクスキューズがつく限りにおいてはいくらでも答えちゃう準備は万端なんだけど誰も質問してくれないので勝手に答えちゃうので傍目には 100 質オタより一層ベタにしか見えないんだろうけど「あえて」ですからね「あえて」!」みたいなかんじか。「あえて」は自分内部でだけ通用するカウンターで、他人に理解を要求していい類の念仏ではないんだけど。