日曜アニメ特撮時間
カブトも終わってゲームで徹夜したりして疲れていたので、週明けに消化。油断して仮面ライダーの新シリーズ第一話は録画し損なった。マイメロは、柊弟が一旦持ち上がって叩き落される丁寧な展開。いくところまでいくつもりか。で、今週は「轟轟戦隊ボウケンジャー」がやけにおもしろかったのだった。やけにっていうか、クライマックスなので、まあおもしろくて当たり前じゃないかという話だが、妙に脚本力のある回だったというか。聖剣争奪回以来の熱量だ(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060917#p1)。流れの中でいいかんじの台詞はいくつもあったが、中でボウケンレッドとリュウオーンの際立った台詞のいくつかを書き出す。
「真墨は――帰ってくる、あるいは帰ってこない。決めるのはあいつだ、探す必要はない」
「よく見よ、ボウケンレッド。力を求め滅びる。これが冒険者の末路…!」(でも実は死んだフリ)
「人間など弱く!狡く!他人を踏みにじるしか知らない生き物。我はそんなものを越える」(と言いながらボウケンレッドを踏みにじる)
「人とは弱いものだな、ボウケンレッド。今ならわかるだろう、我が人を捨てた訳を」
リュウオーンの一連の言動のわかりやすすぎる自己矛盾(←おまえずるいし、他人踏みにじってんじゃないか)。まさしく人間的な弱さ、歪んだマッチョイズム。
「リュウオーン。お前は、俺の闇かもしれない」「闇だと?」
「だが今俺の仲間が、たった一人、自分の闇と戦っている。あいつに負ける訳にはいかない。俺も、俺の闇と戦う。そして倒す!」
「負けぬ!我が夢、果たすまでは!」
「だがなリュウオーン、夢を見るのは、人間だけだ。夢を見続ける限りお前は、人間なんだ!」
熱い脚本だと感心していたら、會川昇氏が書いているのか…。
今回タイトルは「絶望の函」。前回に引き続いて赤の陣営と、あとついに白の陣営が最終局面に登場してきた。ブラックは先週から放浪中で、戦隊側は全体的に苦悩の途上にあるが、追い込まれた各敵陣営は覚悟の決まった一手を打ってくる。終盤グダグダなかんじだったカブトと比べると、ボウケンジャーは取り返しのつかないクライマックスをキッチリ作ってくるかんじでいいなあ。来週が楽しみだ。平成ライダーと戦隊ものって例年こんなかんじなんだろうか。
あと、大神官のひとは相変わらず目の芝居が大仰でうまいなあと思った。