ブラウザ戦争
ようするにおれが普段使っているブラウザは Sleipnir と Firefox と Opera の三つなのだが、どれがいいかっていうとどれもいいのでひとつに決められないんだよな困った。ゲームハードのどれがいいかっていうとそれぞれ良くて、まあ世代別に乗り換えていくのが消費者として正しいんだけど厳密には上位互換というものがない、というのにも似ている。性能比較だけでもむずかしいのに、そこで比較して劣っているところも使い込んでいくうちに「味」とか「魅力」などと理解されてしまうものなので、ますます決めることができなくなっていく。「PC-Engine ってスプライトが妙に軽いかんじするんだよねー→だがそれがいい!」「メガドライブって FM 音源カッチョイイんだけど割れてんだよねー→だがそれこそが!→まあ BGM 録音するならメガジェット最強って話ですよ」など。ちょっと違う話か。
- Sleipnir
- Firefox
- http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
- 現状ほぼセカンダリブラウザ
- 基本機能は MSIE 同等だが、機能拡張でどんどん強まっていく。ほかのブラウザでできて Firefox でできないというような操作はほぼない。機能の自動更新などべんり。やりたいと思う操作は大概できるうえに、これまでそういうことができるとは思っていなかったような機能が扱えるという点で、現状いちばん未来っぽいかんじだ。
- なんで Firefox を常用していないかという理由は、レンダリングエンジンにいまひとつ慣れきらないからかな。あとサイドバーを Slepinir より若干広めに取りたい関係で、ノート PC だと解像度が足りなくて閉じたり開いたりしてるんだよな、まあ All-In-One Sidebar 入れてるので手間としては 1 クリックなんだけど。でもこれ Sleipnir みたいにほぼブックマークだけしか使わないってんなら開きっぱなしでも問題ないわけだから欠点てことではないし。
- Opera
これまでのおれのインターネット生活をべんりに支えてきたという点で、やはり Sleipnir には安心感がある。なんというか Sleipnir でブラウジングしているぶんには「あー間違いないこれはおれの知ってるインターネットの一部だ」と思える。これからのインターネットへ能動的に踏み出していくには Firefox のような環境があったほうが良い。Firefox 使ってると、なんというかブラウザと PC とネットの向こう側のサービスの境界が、びみょうに混ざっているような錯覚を覚える。このように境界を太く薄くしてゆくための努力が、おそらくはネット技術者たちが数年積み重ねてきた、素人目には見えづらい努力の成果というものだろう。そして日々常用する「使っていて気持ちの良い道具」としては Opera のような作りこまれたインターフェースが心地よい。Firefox の機能拡張のように素早くどんな機能でもが用意されることはないが、そのぶん厳選され練り上げられた統一感としてディスプレイ上に結実している。あーどうすればいいのか。まあ Sleipnir も 2 になってからはだいぶ次世代ってかんじだし、どのみち次へ次へという時代の流れには乗っていかざるをえないが、新しすぎるものには、それについていくためにこちら側からモチベーションを作っていかなければならないので、どういうバランスでネットと向き合いたいかという日々の状態にあわせて当分は使い分けていくしかない。