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ハチミツとクローバー 9 巻

ざっと流した印象を走り書き。まだ途中。

  • 竹本北海道というよりは、真山北海道ノリを継承するような陰滅展開。
  • 9 巻が 8 巻からつながっている話と認識するのにしばらく時間がかかった。こういう、外側から合流してくる展開は、なんか不意打ちっぽくてあまりうまいかんじはしない。けど「らしい」かんじはする。といっても、ハチクロ単行本を通してしか知らないおれの中の「羽海野チカ氏らしさ」などは相当いい加減。これもひとつの青春の塔の節目よな感。
  • わりあいフリーだったキャラクタたちの心理が「事情」に捕まっていく。手を伸ばしていればよかった季節は過ぎて、手が届かないっていうか足引っ張られるっていうか、そういうかんじに。まあ両面にズブズブしていたほうがハチクロらしくはあるのか。これまでそういうドロさはキャラクタに限定されたものだったけど。これからは聖域なくハチクロ全編を覆っていくことになると。
    • 時期バラバラの就職活動という過渡期にも、いまひとつピンと来れていなかった(来るべきだった)状況が、事件性を伴う状況変化によってようやく訪れた。強引にモードを切り替えてきた。仕切りなおしといっていいだろう。ようやく話を大きく転がす準備が整い、覚悟が決まったという見方もできる。
  • はぐ視点の、わりと内面寄りのモノローグががが。これまでかなり意図的に慎重に扱われているようだった(視点自体は避けられてないけど、モワモワしたような曖昧な表現が多かった)視点から直球が来た。ベール消失演出だなー。もうコロボックルとか言ってられる事態ではなくなったと。この時点でおれの中ではそれなりに事件なんだけど、でもこれはクッションに過ぎないわけよな。そのあとには当然、事前にベールを消しておく必要のあった展開が待っているわけなんだから。
  • ギャー。森田がマジで鳥坂センパイ三鷹瞬化している。管理人さーん。あぶないよー。ていうかその物言いはどことなくバッドエンドルート確定な気がするぞ森田。それはそれで充分アリだと思うがいまの森田にはハチミツのにおいもクローバーのオーラもない。「創作する人類」に対する、ハチクロ的な落としどころ次第ではあるが。まあ森田は森田だから、それでいいのか。それでいいんだとしたら、やはり、かわいそうなキャラクタではあるな。
  • 山田の立ち位置が曖昧だ。それどころでなくなったともいえるが、お姫様闘争はどうなってたんだよ。こう、自分の問題にだけ向き合うのが下手というか間の悪い女だよ山田。

あとでまた近刊読み直してから感想。竹本と森田はかなり前から洗いなおす必要ありそうだな。