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OBLIVION

OBLIVION

遺忘之都(オブリヴィオン)は〜!世界最高ォォ〜〜〜ッ!!

世界最高といってもいろいろある。OBLIVION はどういう点において世界最高かといえば、あれよ、FREE。ジャンル FREE のゲームのひとつとして。日本の場合でいうとゲーセンで Harley-Davidson & LA Riders が開発され、CRAZY TAXI が開発され…、といった筋合いから期待された、さていよいよ家庭用でなにか例のあの誰もが夢見たとんでもないなにかを…という幻視。たぶん世紀末のゲーム業界で世界中が挑んでいたひとつのビジョン。日本でその最初の成果が発売されたのは 1999 年末。その無謀ともいえるチャレンジは、しかし足元の瓦解という形で終わった。ノリが「拳児」すぎたのが問題だったのかもしれない。一方その頃北米では、GTA3 が来るべきビジョンを確かなものとしていたのだった。以降「あのなんとも表現できない気分」は「GTA っぽいかんじ」と翻訳されるようになった。以上概略。やはりなんであれ十分でなかった当時に高すぎるビジョンへリーチするために手っ取り早いのは、バーチャファイターを自転車に載せることではなくクレイジータクシーをタクシーから降ろす方向性だったのかもわからん。

…で、以上のような話とはちょっとまた別のアプローチから「あのなにか」に向けて OBLIVION は結実しているタイトルかと思う。つまり「格ゲールートで登頂→シェンムー」「運転ゲールートで登頂→GTA」「RPG ルートで登頂→OBLIVION」というかな。RPG は伝統的にマルチでフリーでセパレートでパラレルな多数のシナリオを内包するゲームを多数生んできた。D&D ゲー然り、T&T ゲー然り。FPS っぽいビューはどうなんだといえば、そこはもちろん「Wiz → ダンマス → DOOM」という読み筋が存在するわけであり納得可能だ。日本の場合キングズフィールドとかがそれっぽいのか。シャドウタワーとか。あと格ゲーから「あのなにか」へのアプローチとして忘れてはならないのが Tobal のおまけモードだが、忘れちゃいけないだけの話といえないこともない気がするのでここでは書かない。

というようなわけで「なんか街とか野山とかがあって、人が暮らしてて、その中に放り込まれたあとはなにやってもいい」の、その「なにやってもいい」の部分に十分な配慮が為されているファンタジー RPG タイトルとして OBLIVION は現状世界最高と言われている。それはもういきなり放り込まれたってなにやっていいのかもわからないほどに自由な巨大箱庭世界がおれを待ち受けているのに違いないククク…と期待に胸を膨らませ、さっそく起動してキャラクタメイキングの項目の詳細さにめんくらいつつ(てきとうに生意気なくせに意気地がなさそうな(←今風の若者顔とでもいうか)顔の帝国人を設定してみた)、いざゲーム開始してみるといきなり牢獄。ノー。ノット FREE!アイムプリゾナー!私を番号で呼ぶな!牢屋に閉じ込められててなにもできん。しばらく部屋の中をウロウロしてるとシナリオが進行して隠し扉から抜け出せるんだけど出た先がまた洞窟というか隠し通路というか地下墓地というか。魔物とかがうろついています。あと凶暴な性格のでかいネズミ。ノー。おれを殺すことしか考えないのはヤメロ。私は平和を求めてここにきました。きみたちは知らないだろうがこの世界の外側には腐った現実というやつがあって、おれはそこから安息を求めてやってきたエージェントなのだ。ネズミはチーズ食ってればいいだろう。食人鬼みたいなやつは人でも食っててくれ。なにもおれを襲うことはない。だからヤメテ。しかし説得の余地はなかった。というかあるのかもしれないんだけどおれにその操作方法がわからなかった。僕にこの手を汚せというのか。ていうか殺される前に殺す。それがルールなのだね。文明人の皮をかぶった蛮族はたやすくその本性をあらわした。体力と腕力と魔力を駆使して殺しまくって前進する。

ようするに自由なはずのこのゲームの序盤がいきなり不自由な展開なのは、この一連のクエストでゲーム世界の操作や規則を叩き込むというチュートリアルであるらしい。いまちょっと広めの空洞のところで、鬼っぽい種族の司祭クラスのようなやつを殴り殺したところ。ファンタジーといえば血と鉄と骨と魔法の世界だが、いまのところ骨分だけは腐るほど出てきている。ほねほね万歳。