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ファミコンウォーズ DS - 戦争と平和

Tが買ったというので二人対戦をしてみた。戦場は、とくに設定はいじらずスタンダードにソラマメ島、ショーグン各二人、おれは後攻のブルー軍となった。SLG 長年初心者同士のチンカスバトルになると予想。

マップが左右対称なので初期展開は鏡写しのようにまったく同じ、戦線膠着へ向けて粛々と歩兵を進める。ソラマメ島は山に挟まれて長く迂回する回廊が両軍を分っているので序〜中盤での間接攻撃ユニットの展開がポイントなのだが、自走砲の運用で陣取りを一歩リードすることに成功して中間地点でのイニシアティブを奪取。しかしそのまま敵射程内の中立都市へ無理押ししようとしたのがいけなくて、敵側のロケット砲と重火器の猛攻を食らって直接攻撃部隊が半壊、なんとか敵側の戦車部隊も道連れにできたのはよかったけど、ドサクサにまぎれてレッド軍に中間都市ひとつ占領されてしまっていた。やばい。こちらも取っておきたいところだけど迂闊に前進すればまたさっきみたいなことになるので出て行けない。谷間を挟んでにらみ合いになる。この都市いっこぶんの収入差があとで響かなければいいんだけど…。

形勢的には有利だけども都市占領数では一歩及ばずというびみょうな形で迎えた中盤。プチブル気分のレッド軍は重量級の戦車を並べて押してくる作戦に出たのでこちらは削り用後衛ロケット砲陣(固定温存)+トドメ用前衛軽戦車部隊(消耗補充)で低コストに迎え撃つ。谷間一面は双方のロケット砲陣の射程で覆われており、その真中を突っ切っていかねばならない両軍戦車部隊の隊員はまったく不幸だ。双方何度か仕掛け→敗走(または前衛全滅)を繰り返したが戦線はピクリとも動かず。とにかく守勢に回ると安泰で、攻勢に出ると不利すぎる。いいかんじに中間地帯が長いので戦車を突っ込ませても直接は叩けず、まず自走砲やロケット砲でボコボコにされ、次のターンで瀕死になりつつもなんとか敵陣に辿り着いたら無傷の戦車がお出迎え。点々とある都市を橋頭堡がわりに前進できればいいんだけど、占領するため送った歩兵は毎度紙のようにズタズタにされて終わり。個別に攻めていてはダメだ。連動させなければ。けど駒数が足りないのでなかなか踏み出せず、ようやく駒が揃う頃には敵も準備万端で地獄ウェルカム。さっそくいかんともしがたく膠着してしまった、が、ファミコンウォーズ DS にはショーグンブレイクという小学生フィーチャーがあるのだ。これで一気に攻め上がれ。

満を持してとはいかなかったが(←あまり待ちすぎても先に仕掛けられる)まあこのへんだろうという頃合をみてタッグブレイク発動、一気に全軍を前に押し出して各都市一斉に占領を仕掛け、前衛戦車部隊は谷間を抜けて敵司令部まで走り抜け…ようとするが敵前衛に阻まれる。なんのこれしきとチェンジして敵前衛に穴を穿ち、さらに後衛は山越に敵ロケット砲陣を爆撃、かなり削ることに成功。次のターンで一気にバランスを崩せるかと思いつつターン終了すると、今度はレッド軍が反撃のタッグブレイク発動、レイチェルの爆撃がうまいこと決まって後衛部隊がガタガタになったところで敵残存ロケット砲部隊がトドメの砲撃を降らせる。さらに工場フル稼働で前衛戦力を回復させたうえに間接射撃のマト散らし用&都市占領できたらラッキー目的で派遣しておいた歩兵部隊を残存前衛部隊で掃除しつつ退路を塞ぎやがったのでこちら側の前衛は孤立・各個撃破確定。さらに北側の工場でやけっぱち気味に作ってみたらしいパイプランナーが大当たりで、素晴らしく長射程の強力な固定砲台が出来上がってしまった。ブレイク合戦が終わってみれば、前衛はすり潰し合いになって壊滅、後衛も甚大な被害を受け定位置まで後退、敵は敵でパイプランナーを得て守りは強固になったけどそのぶん攻撃に回すユニットを生産する当座資金がなくなって動けず。これだけドンパチやっても戦線は元のままで固定。どうすればいいんだ。

このへんでまとめ。

  • 予想どおり膠着した。お互い慎重派すぎ。
  • ソラマメ島で北側の工場にパイプランナーを置いておくのは防御策として非常に有効。パイプがないので動けないけど、固定砲台として磐石。
  • タッグブレイクは素晴らしく強力だが、その強力さをもってしても突き崩すのは容易でない。補給線を確保しなければ工場に囲まれた敵司令部は落とせないが、その補給線の確保こそが至難。敵もそこはわかってるので絶対に守りにくる。そうなると工場から前線までがとにかく遠い。弱兵でも物量で食い止められ、間接攻撃で削られると、強力なユニットを並べて挑んでもジリ貧に陥る。
  • 中間地帯は兵力のすり潰し合いが常態となり、そこで溜め込んだゲージはタッグブレイク合戦に費やされ、双方の前衛戦力が一旦リセットされ、また再構築というループ。兵士は次々死んでいく。谷間を挟んで築き上げられた両軍のロケット砲陣地。戦争の空しさを感じる光景だ。この戦いはいつまで続くのか…。ファミコンウォーズは「ウォーズ」というくらいだから戦争という固定レイヤで遊ぶゲームであり、戦争自体を解決する手段はゲーム上に用意されていない。これぞまさしく東西冷戦というくらい冷え込んだマップで、それでもどちらかが敗北か降伏するまで戦い続けなければならないのだ。

というわけで、いまやるべきことはゲーム上での勝ち負けでなく、プレイヤ同士という上位のレイヤでこそ可能な、講和であるとの合意に至ったのだった。戦争開始から 25 日目、前衛戦力も回復し両軍の陣営が厚くなり、ゲージもいい具合で溜まってきたところで「もう夜も遅いし、そろそろやめよう」とTに持ちかけ、合意。形勢上ではいちおうおれが優勢だが、この優勢を勝ちにつなげられる技量がおれにはない。よく戦い、よく殺し、よく死んだ。それで十分ではないか。

最後にグレートタンクの強さがどの程度なのか見たいというので、じゃあ最後に講和成立記念・軍縮ドンパチ大パーティー(←軍団同士派手に殺し合うことで結果的に互いの軍備を減らしあう行事)をやるかとなり、現存戦力をすべて前進させる最後のタッグブレイク攻勢に。グレートタンクまで配備していることからもわかるとおり前回のタッグブレイク時より数段破壊力の上がっているブルー軍前衛戦力は、前回よりちょっとだけ強まっている後衛の支援を受けつつ死の谷間を抜け、もちろんその後レッド軍のタッグブレイクで全軍ボコボコにされたわけだが、結局パイプランナーの破壊に成功、ロケット砲部隊もかなり減らし、さらに谷間の都市の占領もすべて成功したのは大きかった、…あれ?もしかしてここからガシガシ新型戦車でも生産して送り込みまくればもしかして勝てる?と戦争を続けたい気持ちになってきたが(←このような意地汚さがひとを戦争に駆り立て続けるのだ!)、まあともかく講和で同意してるので 28 日目で戦争終了。次は索敵マップでやりたい。