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対談&トークセッション「バックラッシュの男性学」

北田暁大氏×張學錬氏(司会:鈴木謙介氏)。

出演者のひとたちの中で北田氏というひとについて、どうも最近微妙にネットで見かける苗字かなと記憶に引っ掛かったので、そのひとがどういうしゃべりかたをするのかにちょっと興味がわいたので参加してみた。どういうことしてるひとなのかとかそういうのは微妙に知らない。微妙にというのは、あまりおれの好きな分野とは直接の縁あるようなひとでなく、しかし間接的には縁がなくもなさそうな気もするというか、おれ自身は知らないんだけどおれの友人知人にはそういう方面の話が好きなひとも居るとかそんなかんじ。

というわけで話している内容自体はぜんぜん知らないことであってよくわからなかったのだが、おもしろかった。

  • 北田氏
    • サイト:http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/2948/
    • あーいかにもというかんじの、あたまよさそうなおもしろしゃべりのひとで、腰のやわらかい展開が印象的だった。なんというか文化人っぽい。
    • といっても相手にあわせて対応的に振舞うということではなく、どのような話題についても相応の人格を表明しつつ見解を返すというかんじか。打てば響くの大鐘とか、相手を映す鏡とかそっち系ではなくて、わたしはこういう像なのでわたしに光を当てればこういう屈折減衰率でこのように反射して像を返しますよというデータは示しつつ、そのうえで状況に対応して自分の位置と角度を調整すれば、形状は首尾一貫しつつ反応は柔軟にできるという。そういう剛柔の運用法を感じたところに「文化人っぽい」という感想があるのかな。
  • 張氏
    • 弁護士という職業もあり問題の当事者のひとということもあってか現場的なしゃべりかたが印象的。
    • 北田氏・鈴木氏は年代も近くフィールドも近そうなところがあったけど、そこいらへんで張氏は年長でフィールドも違ったから、この場では自分のキャラクタをそのように立てたということかも。
  • 鈴木氏
    • サイト:http://www.asvattha.net/works/
    • このひともおもしろそうだったんだけど、あまり発言の機会が多くなかったので印象を取れず。
  • このセッションだと三者三様の「普段とはちがった余談をしゃべるときのスタンス」しかわからなくて、三者の「普段のしゃべり」をきちんと対比させていかないとズレた印象になってしまうのかなと思った。
  • 北田氏が(意図してのことと思うが)わりと専門語を言い換えたり噛み砕いたりして喋ってるかんじだったのに対して、鈴木氏は素でしゃべってるかんじだったのは印象か。まあこれは司会と出演者のそれぞれの立ち位置をそれぞれが配慮してのこととも取れる。と、それで思い出したが北田氏は「立ち位置系」と呼ばれているそうなのだった。なるほどよくわからないがいわんとするところはわかる呼ばれ方だなあ。

よく知らない話題なので突っ込んだ感想などは特になく、しかし流れ上の感想でいえば、時間がとにかく足りなかった。全体二時間で、最初の一時間はほぼ状況説明だけで終わってしまっていたのは残念。場としてはだから、この問題に関する余談、インターミッション、楽屋話みたいな位置づけなのかな。せっかく事情に詳しいひとや多く語れるひとが居るのにそういうひとたちにしかできない話というところまで十分踏み込む余裕が持てなかったかんじ。張氏にしても北田氏にしても、しゃべるべきことしゃべりたいことたくさんあって、ああこれはもう詰め込みつつきれいにまとめるのは無理だよなと判断したのか、文脈を区別せず流れ上でコメントできることをぶわーっと流してしゃべってたかんじ。起承転結でいうと「起」の途中で承と転と結のピースをばらまきつつ時間が押して終了というか。事情に詳しいひとならそれで問題なくついていけるんだろうけども、最初からよくわかってないひとには最後までよくわからなかったかもなあ。ていうかそれはおれだ。でもまあそれはそれでそのぶん、話題が絶対的な主人公にならず、各キャラクタの持ち味がそれぞれに表現されていたともいえて、気分や空気はよりわかりやすく感じられた。それをたのしみにいったんだからそれでよかった。逆に、よくわかりすぎて内容について深く考えこんでしまうようでもまたそれはおれがやることではないだろうと思った。