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アシモフ氏のロボット三原則http://d.hatena.ne.jp/keyword/ロボット三原則)は、おそらくかなりの部分で「正義の味方」の美徳と近しい。
正義「の味方」は、その名のとおり正義自体ではない(正義を積極的に支持する立場の者である)ため、ロボットのように、主に対する副としての振る舞いが善とされがちな気がする(男児向けアニメの正義の味方にロボットが多いのは、だからとても自然なことに思える)。ただ、正義の味方をロボット同様に捉えるというのはちょっと悲しい。ヒーローロボが擬人的に扱われるのは、順番こそ逆だが同じ筋道の話だと思う。

ロボット三原則はお話を盛り上げるための原則としても理解しやすい。ようするに、その三原則について、例外処理をせざるをえないシチュエーションにロボットを置けば盛り上がる。人間に危害を加えろという命令を与える→第二条例外、ロボなりの苦悩、ストーリー中盤の盛り上げネタに適。己を破壊しなければ人間を危害から守れない→第三条例外、自己犠牲、ストーリー終盤の盛り上げネタに適。

また、ロボット三原則を「愛の問題」に置き換えるとけっこうおもしろい。
第三条「ロボットは自らの存在を護(まも)らなくてはならない。ただし、それは第一条、第二条に違反しない場合に限る。」は、言い換えるなら「人間を危害から守るためなら、ロボットは人間より先に死んでよい」という許可のことで、これってどうなのよというか。高橋留美子めぞん一刻」が思い出される。先立たれる悲しみ。ロボットがロボットというアイディアでしかなかった頃から比べると最近の事情は多少複雑になっている。人間が本気でロボに愛情を持つようになったとき、ロボット三原則の第三条はどうなるだろう?
「おれより先に死ぬことは許可しない」というようなハウスルールは成立しないか?