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1メーテルは何メートルか?

1メーテルは何メートルか?
感覚的には1メーテル=2メートルくらいだろうか?とか、鉄郎と一緒に立ってる絵とか見ながらまず適当に数字を当ててはみたがこの2メートルがおれに対して持つ納得力は完全に0であり、おそらく他人に対する説得力も限りなく0に近い。
昼間20分ばかりいっしょうけんめいネットで調べたりひとに電話で問い合わせたりしたんだけど、公式設定を探り当てることはできなかった。調べ方が甘いのかもしれないが、なんとなく「メーテル法は、仮に公式のものとして存在したとしても鉄郎との対比指標程度のもので、そもそも数値化されていないのではないか、というか仮に数値として存在したとしてもそれはたとえばアニメとかフィギュアとかを作る場合における「仮公式」的な便宜的な扱いに過ぎず松本零ニ氏に「この身長でOKですか?」と聞いたらたぶんNOと言われるのではないかな」とかものすげえ勝手に推測してみた。
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メーテルが鉄郎より明らかに長身であるのにはそれだけの理由がある。キャラクタ同士の心理にとどまらずシーンとしての情景的な描写が彼女を長身にする。松本零ニ氏の漫画は現在主流にあるような視覚的リアリスティックとは相当にかけ離れているけど現在ほとんど見られなくなった個人の心象表現技術的な観点で比類なくリアルなものだと思うし、そしてその技術は氏の漫画のほとんどすべてを裏付けているが、ただ一点女性に関してだけは情景的な写実表現をはなっから捨てているように感じる。ただもうなんというか外見も内面も美しくある(っていうと語弊があるかもしれないがなんというかそんなかんじだ)。リアルを捨てているがゆえに等身大だ。
これから自分が描こうとする女は明らかにまぶしい光を放っていたが、自分が描く漫画において白よりまぶしい光を表現する技術がそこにないとあらかじめ知っていた松本氏は女をただ美しく描いた。生半可にまぶしさを表現しようとするよりはるかに正直だったし、結果的にそれは個人として最もリアルな情景を描くことにもなった。のではないか、みたいな松本零ニファンのひとにでも見られた日には即日監禁されて小刻みに膝蹴りを入れられながら永劫の説諭を喰らいそうな適当なことを酔っぱらった勢いで書いてみたりしたが、まあともおおむね方向性としてはかくそういったかんじの考えのうえでメーテルの身長を想像してみれば、それはメートル法とかいう地球の地点-地点の距離を何分の一してみたいな決め方でつくった度量とは最初から比較できるようなものではないとわかる。
メーテルの身長を知るためには、まず自分の身長を知らねばなるまい。そして自分のありさまやありかたを考えなければならないだろう。
表記するならたとえば「1メーテル=1.7おれ」というふうなかたちになるだろう。いや1.7とかまでではないか、1.5…1.65…あたりか。そんなものは日によって変わるだろう。2.3くらいの日もあるかもしれない。なにがあろうと1より小さくなる日は来るまい。ともかく第三の基準に委ねるのではなく、常に自分と対比させることが重要だ。メートル法メーテルを捕まえようとしたところで、どこまで追っても逃げていく陽炎のようにメーテルを捉えることはできないだろう。あくまでも自分の目で見極めなければならない。メーテルは幻想だ。幻想を捉えることができるのは自分だけだ。幻想とは自分にしか見ることのできない現実だからだ。おれが見上げなければそこにメーテルは立たない。
おれは鉄郎になりかわることではじめてメーテルの大きさを特定することができるだろう。
ハーロックの位置に立つことができれば、メーテルをあんまし見上げなくても済むかもしれない。
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とかいうことを、さっきまでやってた飲み会中延々と考えていた。