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機械になりたいサイバーパンク人間関連

  • あまり言われてない気がするのが引っかかるんだけど、たぶん人間はもともと(←主語とタイムスケールがでかい)「機械の真似をするのがたのしい」んだよ。ある種の人々が「社会の歯車になんかなりたくない」みたいなアジテーションを必要としたのは、そうでも刷り込まないとみんな「歯車になるの楽しいー」て自然に思っちゃうからなんじゃないかと思ってるよ。
  • おれとか子供の頃「おおきくなったらサラリーマンになりたい」と思っていたのに、大きくなってみたらサラリーマンになるためには著しく能力が不足していたので、なれなかったんだよね。このての人間にとって「社会の歯車になんかなりたくない」てのは後付の甘い言葉になるよね。そうか、おれはサラリーマンになれなかったんじゃなくて、なりたくなかったんだと合理化できるっていう。まぁじゃあサラリーマンは社会の歯車なのかといえば、それはそのひとが重視してる体感が何かとかによるよね。
  • おれの場合子供の頃サラリーマンてのは「なんか会社というところに行って机について書類というものをゴニョゴニョしたり電話したり会議したりエイギョーというものをしたりして、月一回給料といって金をもらう」みたいな認識だったけど、大きくなってみたら「あ、サラリーマンてなんにも専門分野ないぶん、なんでもやらなきゃいけないんだ」みたいな認識に至ったので、なんか歯車とかよりもうちょっと高等な機械なんじゃねーかと思ったけどね。洗濯機というよりコンピュータみたいな。で、おれがやってみて充実するのはやはりコンピュータより洗濯機なので。なんか身体的なフィードバックでかいほうが歯車感たかいんだろうねおれの場合。
  • 話逸れた。コンビニバイトやってたときおれは楽しかったし、それはおれが「コンビニ店員という立場でロボットの真似をできていたから」だ。ビシバシレジを捌いているとき、おれはロボットとしての充実感に浸っていたのだ。身体をロボット化する充実て、なんかダンスとかでもあるやん。ああいうの。ものごとがうまくいってると、世界とつながってる気までする。
  • で、最終的におれは「これがおれなりのサイバーパンクなのだ」と理解したわけよ。おれの生活の中に織り込まれた機械になりたいという欲望。おれは日本の義務教育が造り上げたオタクであり、義務教育を受けた人間は日本に山ほどいるので、おれのような欲望を抱えた人間は必ず少なくない。
  • で、コンビニバイトを辿ってサイバーパンクについて考えたときに、「サイバーパンクはサイボーグだけじゃないよな」と思ったわけよね。電子頭脳、電脳空間、人工知能、そのようなもの。身体を機械化するだけでなく、精神の機械化も、したがっておれは欲望しているはずなんだよね。
  • で、これが何にあたるかと考えたら簡単で、あれよ「理屈くん」になるのってたのしいよね、という話になった。なんでもいいけど一本筋の通った論理やら倫理やら、そのようなものを回路として脳内にイメージして、それのみを基準にものを言ってる、みたいな電子頭脳ごっこ。もうちょっとベタにいくと「TNG のデータ中佐っぽい振る舞い」みたいなの。サブキャラ属性なのであまり注目されないが完全に中二病。単純労働で機械の身体を手に入れたおれたちは、次に「アルゴリズムになりたい」と欲望するわけだよ。
  • ネットでよく見る「理解できない」ていう表現、あれはそういう中二的サイバーパンク欲の残滓なんじゃねーのって思ったわけよ。あれタイピングしてるとき、ひとは「理屈くん」を気持よく演じてるんじゃないかなって。「理解はできるけど同意できない」とかじゃ、ただの人間的な反応なので気持よくない。往年のマンガとかに出てくるスーパーコンピューターがひとの情愛を見て「ガガガ…リカイ…フノウ…」とかいうやん。インターネットで「理解できない」とかコメントしたがる人々というのは、あれの真似をやって楽しんでるわけよ。
  • あと、はてなとかで延々社会時評とかに食い下がってるひとたち、どのへんがおもしろいのかなーって疑問だったんだけど、あれ自体が「理屈くん」的な行為なわけだから、あれやってるぶんに楽しくてたまらないのかもしれないと思い至った、というかんじ。