演繹的に生きられるという信仰心関連
- いまどきのインターネット世相をみていると「A というクソが B というクソを指して「おまえはクソだ」と言う行為には何の問題もない」というおれの判断基準に大きな問題があるのかもだ、とか思わなくはない。でもなんつーの、「クソがクソを指して「やーいウンコウンコ」と言うのはダブスタだ」みたい考え方、自己否定を自己否定されたライフハックディストピアの住人ぽいやん。そんなことまでして生き延びねばならないほど日本はまだ切羽詰まってないと信じたいやん。
- クソ人間が「クソは◯◯すべき」といいながら自分では◯◯しないならダブスタかもだけど、「おまえはクソだ」は「おれはクソではない」に裏打ちされてなきゃ言えないわけでもないし。あとまあ元々ダブスタならダブスタで構わんわけだし。ダブルスタンダードを恥じるかどうかはあくまで当人の問題で、他者による指摘にはとくに実効性はないのだ。で、その実効性のなさに苛立つのは TV の向こう側にテレパシーが通じないことを怒ってるひとみたいなもんで、ちょっと異様だ。ダブスタがあってはならないという謎の妄執に囚われると「うおー起きねばー」とか思いながら二度寝する朝の楽しみを奪われてしまうし。
- あと「まともらしいことはまともらしい人間以外言っちゃダメ」ってことになると人生ノーミス人間以外 Do the right thing できなくなり、いちどひんまがった世の中は二度とまともにならない世界観ってことで、それ就職活動 PTSD か何かみたいでアレやん。ノーミス者のワンミスを許さないしワンミスした者はもう評価に値しないとか、いやワンミス以降の人間を評価しないことはべつにひとの勝手というやつだけど、評価に値しない人間が評価に値するような言動をすることを問題視するなら、悪人が人助けしてたら「悪人のくせに人助けをするなどけしからん」とかいって石投げるよーなもんで、大問題じゃろ。そんなんじゃ地獄の住人ばかり増えて天国が少子化で滅んでしまう。
- だがこの種の問題に対応する自殺しない回路を完成させてしまうと、人間は自分がどれだけ堕落しても自己肯定できてしまえるので、それはそれでやはり問題なんだろうなぁと思いながら二度寝がたのしい。
- 「道徳や倫理をインストールされたからにはそれに反しない生き方をしてきて当然」みたいな、べつにそうとも決まってないようなものを、そうと決まったかのように扱っても例外が増えるばかりで話にならんじゃろ（←大半を例内に収めることができないようなら定義の仕方が間違ってんだよ理論）。
