火の七日間第一日 - matakimika@hatenadiary.jp

いい加減我慢がならんので、東京に遊びに行くことにした。

飛行機でメガロポリス TOKIO にジャックインだ。取るものも取りあえず羽田の喫煙所に駆け込んだ一服がうまい。げっふぇー。

おれは飛行機というものは墜落するものと決めてかかって乗るので（関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20071230#p2 / http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070522#p2 / http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040412#p1）、飛行機に乗るときには「いま死んでもしょうがなかった」と覚悟を決めるという意味になる。結婚してみるとこの覚悟がなかなかむずかしいが、まあ昔の侍たちとかは皆毎日朝飯前にやっていた覚悟なのだろうし、歴史上大量に居たであろう侍たちの全員が上出来な人間であったわけもなく、適当に不出来な人間でも固められる覚悟なら、おれにもできるはずである。この理屈ははっきりいって我ながらかなり危険で、ようするに「おれはその他大勢の人間と一緒になんとなく動員されたときに、皆ができていることであればおれもそれをやれるんだろうと、漠然と戦場などで殺人をはじめとする非人道行為に手を染めうる」みたいなシチュエーションにも利用可能だ。が、それが危険であるがゆえ、却って「おれは人道的な人間だから、これまでの生活で培われた道徳なり倫理などが頑強に身体に絡みついて、戦場などに動員されたとしても非人道行為に加担できようはずがない」と予め信じているよりはマシなのではないかと思っている。自分は非人道的な状況に巻き込まれたら非人道的な行為に染まってしまう人間であろうから、なるべく非人道的な選択へと追い込まれないようにしとかないと危ない、という処世術が必要になる。脱線が過ぎた。まあ、そんなようなことを考えながら、毎度飛行機に乗っている。じつのことろ、覚悟が決まらなくても、ゲートをくぐることはできるのだし（だからこそ↑のような「自分がなんとなく行動できてしまうこと」は不安なのだけど）。離着陸時の不安や恐怖は「ゲートくぐっちまった以上仕方がない」「すでに走って逃げる以上のスピードだから仕方がない」「乗り物に不安や不満があるなら自分で運転すべきだがおれにはその能力がないのだから仕方がない」「乗りかかった船」「毒食わば皿」「It's a good day to die」とかそのへんのフレーズがぐるぐる回っている。最終的には、苦痛にならいくらでも敏感になれるが、不安にとどまっているかぎりそれが自分の死についてですら鈍感なのだろう、と納得している。

羽田 - 天王洲アイル - 池袋と乗り換えて到着。普通だと天王洲アイルとかで乗り換えはしないんだが、なんかりんかい線に乗りたくなったので。実際早く着いたし、浜松町で山手線に乗り換えるより全然よかった、天王洲アイル駅は乗り換えといっても連絡通路なくて地上歩くけど、大した距離じゃない。ネオランガで有名な（というよりそれ以外で天王洲アイルをロクに知らない）歩道橋も見えた。あと、ちょっと気になったんだけど東京全体的に駅の照明暗くなってない？節電対策？たんに陽光まぶしい日だったから勘違いかな。

しかし池袋駅のホームに降りるとなんか「帰って来た」感あって感無量だ。そりゃ現在住んでる家周辺とかよりはよっぽど過ごした時間長いし、ここがいいと選んで住んでた街だから愛着もある。

予約していたウィークリーマンションへ移動。西口徒歩数分。目に付くものは立教大くらいしかないが、眺めは悪くない。中本池袋店と近いのは大変よい。

で、さっそく中本。ひやみ超盛三倍麺かため＋北極たまごトッピング。三倍ってのが在京時代にはなかったセッティングで、毎夜 Instagram 眺めながら食ってみたいと思っていた。よい痛みだ。今回、半分はこれが食いたくて上京したようなもんだ。

食後は軽く散策。主に住んでたとこらへん。近所の友人宅へもお邪魔。

夕方は、M さんが迎撃 OFF をひらいてくれるというので一路赤羽、まるます家へ。

九人で宴会。大人数なので二階お座敷。ひさしぶりのまるます家は、メニューがコジャレていて驚いた。でもサービスのおおらかさは相変わらずで大安心大爆発。とりあえず酒がデカい。肩肘張らないツマミがうまい。
C さんはいまや立派にキミキスのひとであり、今後とも我々のすすむ道に光を照らしてほしいと思った。
D さんは白髪が増えていた気がするけど目のピュアさが増していて、そのピュアな瞳で目一杯クズめなオタ欲望を語るので、このソリッドさはさすが上京を志しいまだ留まっている側やなとしみじみ思った。
Mm さんは Instagram どおりの酩酊人生を歩んでいるようでありインターネットと現実でブレがないなあと思った。このようなひとが居なくなっては寂しいので、おれが死ぬまではどうにかしてサヴァイブしてほしいひとだ。
Mk さんはますますフットワークをひろげてわけわかんないひとになっていておもしろかった。このひと 80 年代後半ぐらいから暗躍はじめてたら同人サークル周辺で立派に「あやしいサラリーマン」やってたタイプだよなーと思った。今後ともやたらバイタリティのあるカナリアとしていろんなタイプの洞窟へ邁進し続けてほしい。
N さんに彼女が居るらしい。信じられないようでもあり、なるほどと膝を打つ話でもある。どうして 21 世紀にまでこのようなタイプに成長できたんだとオタクとして劣等感を抱かざるをえない独立型 DIY オタクだ。しかもその感受性にはイノセントさが溢れている。どう考えてもよいオタクである以前によい人間である N さんに絡んだ人間は、必ずしあわせになれる。
O さんはしばらく日本に居なかったようだった。なんだか O さんは会うたびパワフルっていうかタフになっていってる気がする。でも O さんが N さんの iPhone を間違ってポケットに入れてて、しばらく皆で N さんの iPhone 探しまわったりとか（結局散会間際の駅改札口入ったところで O さんが気づいて事なきを得た）、ドジっ子属性はむしろ強化されたようでもあった。たぶん社会を支える立派な人間というのは O さんみたいなひとなんだろうけど、まともな仕事の合間を縫って趣味の活動もがんばってほしいと思った。
T とは結構連絡とってるので、まぁ相変わらずだ。でも最近健康法をはじめたり部屋が清潔だったり、なんだか変化があるような。
で、今回の東京旅行中、この OFF 会にだけおれの奥さんを連れていった。それなりに場に適応できていたようなのでよかった。おれが東京時代にどういう人間と付き合っていたのかを見せておいたほうがいいだろうと思っていたので、どこかのタイミングで OFF 会に連れて行く必要があるなと思っていたんだけど、エクストリームめな会だと彼女も空気について行けず厳しいだろうと懸念していたので、比較的人間的にまともそうなひとが集まるこの場はたいへんありがたかった。
「インターネットのひとはだいたい三島由紀夫に似ている」
Zynga 社の「Draw Something」がおもしろいという話。さっそくインストールして遊んでみたらそれにばかり没頭してしまい、せっかく東京きて OFF 会してんのに会の半分くらい黙って Draw Something やってしまっていた。
ピカりんじゃんけん負けなしの男。
PS vita 触らせてもらった。なかなかよい。あと LUMINES はやめどきが見つからずどうしようもない。欲しいかっていうと微妙（LUMINES なら PSP 版もってるし…）。3DS 買う予定なんだけどカルチョビットなかったらどっちも決め手に欠けるというかんじなんだよな…。

まるますが時間いっぱいになったかんじなので、河岸をかえて二次会。

「いいね！」ボタンのほかに「お金！」ボタンがあればいいという話。
「咲はコンビ打ちではないことが闘牌百合マンガとしての完成度を下げている」なるほど。ていうか咲の全国大会ってなんでああいうレギュレーションなんだろう。
いま一部で話題のモンゴル風俗（女性コンパニオンのひとと馬で一週間くらい旅をする、というサービスがあるらしい）の話と、そこに懸ける欲望の話。田舎じゃ聞けない話やで…。

いい時間になったので散会。池袋に戻る。しかしさすがは東京、一回の OFF 会で 3 つも 4 つも知見が得られるわ。