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最近の漫画 - あずみ怖い関連

このへん(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110910#p2)から。

  • 小山ゆう「あずみ」読んだあと「シグルイ」読んでも全然違和感なかった…。
  • やっぱベテラン漫画家って怖い。あずみに熱い視線を送るだけで惨死の決定される世界で、あずみから好意を向けられた人間がどれほどの罰を与えられるのか。俊次郎のみじめすぎる最期は、あずみに恋する絶対神が下した会心の罰だ。とはいえその俊次郎もまた小山ゆう氏の生み出した半身。サドいうえにマゾい。作中にサディストが存在しなくとも、封建主義は完成する…!その点シグルイはまだしも正常の域といえる。
  • 登場する男どもの無残な死に方を読んでいくと「ろくでもない不潔な世界で美しいものに惹かれてなにが悪いのだ!」と義憤まで湧いて来るような気分になるが、これはたぶん小山ゆう氏によるあずみ菩薩成立のための枝打ちなのだ。心を鬼にしてそれをやると決めたのだろう。
  • もうこうなったら、小山ゆう先生はたぶんあずみで死んだ男たちのコケシを腹巻に隠して作画しているに決まっているので、トイレとかで席を立つとジャラジャラするし、そういう先生の背中におれはいかなる言葉も投げることができない。
  • とにかく「あずみ以外いつ誰が死んでもおかしくない」という漫画なので全然安心できないっていうか読んでて常に不安。紙面から感染してくるような。そしてその不安がなんとも心地良い。緩やかな癒し。
  • 飛猿は性欲を抑制しているのでギリギリ命を赦されている感。かんたんにいえば飛猿ってクリリン感高いので嫁さん貰いそう。でもここまで大事に温存した飛猿さえも、小山ゆう氏は容赦しないかもしれぬ。いつ殺されるかわからん。決して安心してはならない。安心した瞬間に死は牙を向く。それは偶然ではないし諸行無常とかでもない。「救いのない世界でせめて菩薩を見つけ出し、そして見切れて死ね」という強烈なメッセージだ。