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最近の漫画 - おおきく振りかぶって関連

  • ながいこと何となく敬遠していた、ひぐちアサおおきく振りかぶって」読んでる。こりゃたしかにおもしろいな。なんで敬遠していたのかというと、ずいぶん前に読んだ「ヤサシイワタシ」の読後感がだいぶ悪かったからだった。でもああいう漫画描くひとが現代頭脳派野球漫画描いたらおもしろいんだろうなーとは思っていた。
  • 話もいい、キャラクタもいい。でも 10 巻読んでまだチーム全員の名前と顔が頭ん中に入ってきてない。個別の見せ場みたいなエピソードが基本的にない漫画だからかな。
  • あと守備のボール回しが空間的にわかりづらい。どのポジションがどこへ投げて、どう繋がったかみたいなの。俯瞰の絵がほぼない漫画だからなのかも。
  • 確かなリアリティを感じるけど、そのぶん全体像をわかりやすく捉えている瞬間があまりない。読んでるうちに部分の集合が全体像を脳の中で構成していく。見て来たものを見て来たように紙面で再現してるような漫画だから、なのかなー。審判の判定発声とかも「ボ!」とか「ットライー」とかだけでボールともストライクとも言わない。ナイスバッチーとかもそうだ。聞こえたように書いてある。
  • あと、野球漫画としてはかなり珍しいと思うんだけど、それが要点ではない場合に「いまアウトでした」という描写をスルーしてる。まあそんなの流れでわかるんだから、読んでて困るようなことはなかった。なるほどねー、野球漫画って必ずしもアウトカウントで時間を進めなくてよかったのか、と気付いた。
  • いまどきの頭脳型野球漫画なのでモノローグがめちゃくちゃ多いんだけど、同じコマに応援の声とか音が書き文字で入ってて、でもキャラクタの思考を追ってるときは外野の声が全然気にならないのがおもしろい。なんかこー「集中してるときの、周辺のどうでもいい大音量が気にならない状態」を読んでるこっちまで体感してる感。

いいっすね。なんか頭脳派野球漫画で「高校野球やってる」のと「生活がある」のと「たくさんの人間の携わる大きなうねりがある」のと「青春が流れていく」のと、非常に繊細な幕の内弁当感。