Instagram 近況 - Instagram でいい写真撮ってるひとは、普段からいい風景見て暮らしてて贅沢だね
- Instagram でいい写真撮ってるひとは、普段からいい風景見て暮らしてて贅沢だね、と思う。ネットで写真が上手いひとというのは結構居て、デジタル一眼とかでキメキメのかっちょいい写真を公開してるサイトとかのほうが、そりゃ Instagram よりかっちょよさ度は高いけど、Instagram 写真のおもしろさは、写真それ自体としての出来とはちょっと違って、身体感覚というか、撮影者の日常感覚とかに多少寄り道すると思う。
- 道歩いてておもしろいもん見つけたら携帯電話に付属しているカメラ機能で撮影してメール等でシェア、という行動様式はこの 10 年で珍しくなくなったが、携帯写真の出来不出来のために構図やタイミングを気にする感覚はそこまで強くない。日常では、人間そこまでのアングル探知能力発揮しねえだろという。Instagram のためにわざわざ藪の中に突っ込んだり、降りた階段上がりなおしたり、人ごみの中でしゃがみ込んだりはしなさそう。Instagram だと「まあ Insta だし」で掛けられるコストは、せいぜい日常視点から一歩分の前後左右、身長ぶんの高さ〜中腰くらいまでの上下移動だと思うので、その範囲での「同じもん見てても得られる日常ブリリアント度」の差異を感じ取ってたのしむのがサブカルくさい。
- 知ってる道、行ったことのある場所とかで撮られた Insta 写真のほうが「あすこでこういう風景が見れたのか、おれ気付かんかったよ」と発見になってたのしい。
- というわけで「写真として良い」みたいなものに意味はあんまりないので(「誰=どこでどういう暮らししてるひと」が撮ったのか、という属性を折り込んで、自分の中でデータベースを編集しつつ楽しむほうが豊かだからだ)、Instagram でポピュラータブを眺めるほど無意味なことはない。そういうのだったら Flickr とか見てればいいんじゃ。