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最近のアニメ - うみものがたり関連

しばらく積んでいたが、見ている。直球でセラムンプリキュアをやるかんじかなと思っていたが、そうならず、すごくダウナーな展開になったのは驚いた。ピュアキャラのむずかしい部分を掘り下げてんのかな。戦国無双のお仕事感の印象をひきずって、パチンコアニメだからこれくらいでしょーみたいな甘い予測を立ててたけど見くびりすぎだったな。すごく真面目だ。ただ、その真面目さを受け止める準備がおれにはないので、ちょっと戸惑っている。

  • ぼくらのぼくらのマリンちゃんが延々馬鹿っぽく「みんなーあいしてるー」とか連呼するアニメだと思っていたわけだ。けど黒キャラヒロインのほうが敵の影響を受けず、むしろ白キャラマリンが影響受けまくって不安定になるという展開は現代感覚よな。ピュアがピュアのままで居ていいはずがないという要請、への目配せ。苦々しい現実ですよね、みたいな横から目線、は不誠実だから、あくまで直球でやる。馬鹿な、マリンちゃんだぜ。「ときメモアニメ化で藤崎詩織シナリオが欝展開」みたいなレベルのサプライズじゃよ。
  • あと、明るさも暗さも常に穏やかっていうか、緩やかだ。海&南国もののに期待されるのんびり感ってやつか。変身ヒロインものとして、それなりに激しい中盤展開を予想していたので、このダウナー感にも面食らった。メリハリ低めの漫然とした演出で延々ジャラジャラいわすパチンコの海物語がなぜ人気なのかっていうと、高齢プレイヤ層にはそれくらいのゆるやかなほうが安心して遊べるから、みたいな説があったけど、なんかそこんところをアニメ版ではテイストとして継承してんのかなとか思ったりした。
  • で、肝心のストーリーについては、まだよく呑み込めてない。「好き」って、むずかしいっすね、みたいな…。
  • 最近ようやく堀江由衣氏の演じるキャラクタを「あ、堀江氏の声だ」と認識するようになってきた関係で、堀江ヒロインの天使性ってやつ(http://d.hatena.ne.jp/K_NATSUBA/20090918#1253374514)についても漠然と感覚しはじめるようになってきた。いろいろ遅すぎたせいもあって、「まっすぐピュアで王道以外歩けない、にもかかわらず複雑な現代事情がピュアに王道を許さない、がゆえに屈折するか、屈託を抱えて進むことができなくなっている、という自己認識が明確なうえでの、納得ずくの戸惑いや、立ち往生感覚」を表現するための適任者(技巧がどうってより声質自体が)なのかなー、みたいなかんじ。もうちょっと乱暴に言い換えるとすれば「いいひとすぎて素直になれない、けど空気にもなりきれない」…だと遠いか。具体的には「とらドラ!」のウインビーとか、「咲 - Saki」の風越女子の部長とか、あと本作のウリンとか。
  • どうも本作の感触が掴みきれないので、補助線を引く意味で、魔法使い Tai! とか再視聴してみたりしている。内容とは関係ないけど、まほ Tai て声優のひとの喋り全般がおれをイラつかせるということを、見るたび忘れてるんだよな。子安とか両部長とかはいいんだけど、好きな声質であるはずの大塚明夫氏すらキツい喋りに聴こえてしまうというマジック。てことはたぶん、演技の意図とかの問題なんだろうな。おれに合うアニメではないっていう。でもよおできとるんよ。あんまこういうのを見たいわけじゃないけど、おれが見たいわけじゃないものが、よく作られてあるってのは、なんか心強かったりもする。

そのほかには…、アニメ見るとき画面もちゃんと見るぜ活動(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20091003#p1)の成果として、9 話でちょっと不思議な絵をみつけたりした。

  • うみものがたり うみものがたり

梁の位置が変わってるのはご愛嬌として、背景の棚部分に人物が埋まっとる。素材チェックでスルー、撮影の段階で発見したけど今更再発注が間に合わないので放送用はこのまま行きましょう、みたいなジャッジかな。もうちょっと具体的には、演出会議上で「じゃあ次、マリンちゃんと小島くんのバス停での会話はー」「あ、バス停ないんで無人販売所です」「はい、じゃレイアウトさんにおまかせで」「販売所の設定ありますか?」「えーと、たしかロケハンの写真あったでしょ。進行君、あとで背景さんに渡しといて」「ウイッス」みたいなかんじで、背景さんに資料&レイアウトは行ったけど、コンテは行かなかったので、写真どおりに二段の棚を描いちゃって、撮影の段階でギャー、…みたいなかんじで妄想。

しかし、せっかく画面見てもこんなのにしか目が行かないようじゃ悪癖が抜けてない。もっと描かれるべくして描かれたものを見ねば。