ケモナー界隈について聞いた
先日の日記(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090515#p2)で、ケモナー界隈にちょっと触れたら「馬鹿野郎ケモナーってのはそんなもんじゃねえんだよ」と怒られたので、じゃあどんなかんじなんですかと聞いた。
- たしかにケモナーと呼ばれる層は、獣人好きと似ているようでいて違うな。獣人好きの裾野には「猫耳少女好き」とかも位置付けて違和感ないかんじするけど、猫耳好きとケモナーはもはやあんま関係ねえだろと思えるし。
- 獣人好きはカテゴリってかんじだけど、ケモナー層はトライブとして認識したほうがいいかも。具体的には「幼少期にポケモンやデジモンなどを通過しているかどうか」?
- 「ケモナー」という名前のとおり、彼らの嗜好は「獣人」から「人」が抜けている。ケモナーのひとが好きなのは、「ケモノやクリーチャーそれ自体」であり、「獣人」のような半人半獣ミックスである必要がない(もちろん、哺乳類には限定されない)。そうなると「ただの動物好き」に近くなってしまうんじゃないかという気もするわけだけど、ケモナー界隈における作品上のケモノたちは、姿形こそ人間とは違うけれども、振る舞い自体は人間に近い(場合が多い)わけだ。説得力を体感するため必要となる前提の省略(≒「このケモノが人間っぽい感受性を持ってひとのように振舞うのは、人間の血が混じってるからなのです」から「こいつどう見てもクリーチャーだけど人間っぽい振る舞いをします、問題ないよね?」へ)を、可能とするように世代が交代してきたってかんじなのかな。擬人化作品の歴史みたいなものと、「あきらかに人間とは違うクリーチャーが擬人的に振舞う作品の普及」みたいなのが絡んでるような気が。
- 「ショタ vs クマさん vs ガチ」の悪魔合体、その組み合わせ。
- ものすっごい乱暴にいえば「スパロボに性欲を合体させるとマヴラブオルタネイティブになった」みたいなかんじで「ポケ / デジモンに性欲を合体させたらケモナー界隈ができた」みたいな…認識だとまた怒られそうだな。ただ、なんかケモナーにおける性欲ってすごく透明な気がするんだよね。とりあえずパワーがあるのは間違いないんだけど、どこへ向っていくかみたいなところで規範がフリーダムなので。
- ほぼ同性愛かつ異種姦。異種姦が多いのはゲームなど一次作品の影響かなと思うけど(ポケモンやデジモンも、同族同士で集まってるケモノの話ではなくて、異種族が寄り集まった話だし)、男女(っていうか雄牝?)カップリングがあんまり無いというのはトライブ独自の事情か。ただし、同性愛を強調するムードは薄いとのこと。そもそも作中一体しか登場しないユニークなケモノは比較対象がないからオスなんだかメスなんだかよくわからんって事情もありそうだし、また「種族の違いを気にしないくらいフランクなケモノは、性別とか意識しないんだよ」みたいな話かもしれない。規範のわからない世界において受け手にとって重要なのは、そのキャラクタがなにに属するのか(種族は何か、性別は何か)ではなく、性格やキャラであったりするわけで。
- 異種姦ばかりというわけでもなく、ドラゴン同士のセックスを描く作品が根強く支持されたりするような一面もあるとのこと。やっぱ一種族一キャラみたいなのは元作品側からの影響と考えていいか。
- ボリュームゾーンはアニメ漫画ゲームに偏ってるんだろうけど、なかには特撮とか怪獣、実在動物などにも幅広く前衛が点在するそうで、実写の場合でも想像力に共通している…のだろうか。「ドギー・クルーガーは大変人気のあるポルノスターです(翻訳調)」。
整理すると、