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最近の読書 - 涼宮ハルヒ関連

というわけで全国 70 万くらいの、長門の夫たち大興奮の四巻「涼宮ハルヒの消失」まで辿り着いた。

ところで「和風 Wizardry 純情派」のラノベ版の加筆部分が結構いいらしく、おれは同人誌版(上・下・祭)を持ってるからいいやーと思ってスルーしてたんだけど買おうかな。ていうか「おもしろいのかー」とか Twitter で呟いたら Wiz オタ界隈から「おもしろいですよ」「おもしろいですよ」「おもしろいでござるよ」みたいなリプライスクラムっていうか Wiz 圧力がかかって、「うわー」と思った記念に買ってもいい気分になった。でもとりあえず目先のハルヒが先。長門が先。

  • 消失おもろい。ここまでがんばった甲斐があった。
  • というのも、ここまでマグロに徹してきた主人公が、ようやく主体的に事件に向かっていく話になっているのでよい。やっとキュンポのいちいちムカつく態度にイライラする必要がなくなった。自分でなんとかできなくとも、とりあえずそれに近い気概は見せてくれないとだよねーやっぱ。今後もこの調子でやっていくならキュンポ返上、キョンと読んでやってもいい。
  • 桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の主人公の兄(ひきこもり)が家を出たときのような不起用さで事件に当たっていくキョンがキモい。でもそれが主人公の仕事なんだから、いいぞいいぞ。下手糞でも前向きなのはいいことだ。それをやらんならお前は小説に出てこなくていいし、お前が居なきゃ小説がはじまらないならこんなシリーズ終わってもいいんだ。続いてる以上は働け。主人公をやれ。
  • 長門を嫁連呼するひとたちの気分についてはだいたいわかった、と思うが、なんかこの理解だと安直っぽすぎる気がするな。四巻の長門って普通なわけよね。で、その「長門なのに普通っぽい」のが好きなんだとしたら、えーと、「表現下手だけど一途に(≒浮気を心配する必要なく)自分を好きでいてくれて、そして好きな理由が明確で(≒不安になったり自信がなくなったりしない相手で)、かつ良好な関係を維持するために必要なものが少ない(たぶん「優しさ」しか求められていない)」あたりって話になっちゃうわけなんだけど、うーん。

…。で、中盤まで楽しく読んでいて、これ以上なにを望むかという話なんだけども、正直なところ(前評判から)もうちょっと劇的なおもしろさを期待していたので、食い足りなさみたいなものがくすぶってもいる。「いままでは平成のラノベだったのが、四巻になった途端昭和のジュブナイルになった」みたいな意味でのおもしろさの変化なんだよねこれ。それが四巻のいいところなんだけど、それだけで満足したくはないっていうか。どんでんがえしがあるのかなー、そこは楽しみにしておこう。