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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲

ケン

ひさびさにオトナ帝国を見た。ケンは本当に格好いい。長身痩躯の外見もよく、津嘉山正種氏による声もよい。それにも増して、キャラクタのかっこよさの基準のひとつとして「無駄なことを言わない」というものがあって、ケンはその点で完璧だ。単なるキャラ芝居をやらない。ほとんどがストーリーの展開に絡んでいて、ほかのキャラクタが語ることのない行間のムードを補完する。ようするに「雰囲気のある男」ということだな。まあ出番多いわけでもないから必然的にそうなるって話でもあるけど。ロマンティックなんだけどスラッとしてるんだよなー。

細かい芝居ばかり追って見たので全体の話は後日また書くとして、そういうのと別の、ものすごくどうでもいいことに気付いたのでメモしておく。クライマックス前、タワーを登る野原一家が追っ手を避けて脇道に逸れるシーン、舞台になっている場所の背景がかなり適当。

最初の場面。金網床を抜けて柵なしの鉄骨が T 字に分岐している。奥の右手には柵が見えるので、通路があるようだけど、金網床から直接繋がっているようには見えない。

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金網床に入ったところ。向こうが L 字路に変わっていて、曲がった先にも柵付き鉄床の通路が続いているのが見える。また、突き当たりの位置が鉄柱接合部の中間だったのが、半分ズレて接合部に向っている。

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金網床を渡りきったところに踊り場ができていて、サーチライトがある。L 字なのは同じだが、柵付きの渡り廊下ではなくただの鉄骨になっている。また、鉄柱が八本繋がっていたところが縦一本の網目に変わっている。

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踊り場から先の鉄骨は行き止まり。

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踊り場、渡ってきた金網床が網目加工の鉄板床に変わっている。背景動画の都合とかかな。

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最後のカットだけサーチライトがなくなっている。倒れてる雑魚ズの山に被って絵的に邪魔だから除外したとかかな。

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合理的に考えると「じつは通路→踊り場→鉄骨上という L 字型の舞台での芝居じゃなくて、踊り場まではかなり曲がりくねった通路を渡っている(踊り場までの通路が長い)」とかだな。でもサーチライトの件もあるし。どのみちクレしんで背景の整合性とかはどうでもいいよなー。

金網床が網目加工の鉄板床に変わっているのは背景動画の都合もあるのかなと考えたけど、演出としても意味があるよな。本道から外れて逸れた脇道が金網床で、最初ミサエは「なんで床透けてんのよー!」と怯える。しかし鉄骨上の対決で野原家の結束は「家族として」のモードを強化し、「コドモの集団」として結束しているイェスタデイ・ワンスモアの追っ手を圧倒する。ミサエは先に行くしんのすけを追って「待てい!」と来た道を駆け戻る。ヒロシも、ひまわりを抱えて高さを気にする様子もなく普通に歩いて戻る。このとき床が元のとおり金網だと、いかに勝ちに乗っているとはいえミサエが怯えないのは不自然というか、鉄板床だとより自然に走り抜ける状況が描ける。もっと味気ない解釈でいえば行くときはじっくり時間使って移動していいけど戻る道は手間かけても仕方ないしなーという。