風の谷のナウシカ
いやさすがに大作だ。すごい。考察本とか散々書けるわけだ。一息にまとめるのは不可能と判断し、とりあえず短絡的に引っかかった部分だけを視聴メモ。
- 視聴参考→指輪世界の第二日記:混ぜるな危険:動く城と恋物語
- 時代を生きた三人の姫
- 王の不在
- 姫様ズは大活躍だが王たちの影は薄い。風の谷のジルは飛べなくなっており、ペジテの王は不明(船のリーダーがそうか?)、トルメキアは遠征軍のみで本国の影は見えない。
- ユパ・ミラルダ
- 大事な場面には必ず宙を舞って登場。考えてみると宮崎アニメ最後のかっこつけオヤジ?これ以降の宮崎氏作品の中で、これほど腰の伸びた等身大の偉大なおやじは出てこないきがする。それは宮崎氏自身がおっさんになっていってしまったから?
- クロトワ
- 超人まみれの本作においてほとんど唯一現代的な人間くささを放つ。違いのわかる 2.7 枚目。声優が家弓家正氏というだけでもご飯三杯いける。永遠の萌え参謀。
- トルメキア軍の風の谷侵攻
- 完璧な電撃戦。
- 船団が山間から低空侵攻するのはあの角度からでないと目標地点に着陸不能であるからと推測。目と足のあるコルベットが鈍重な後続の船団を先導している。
- 船団はそのまま谷間に強行着陸、兵隊や戦車がドカドカ出てきて周辺制圧開始。
- コルベットは城へ直行、部隊が屋上から進入、ナウシカの俊足でも間に合わないほど素早く制圧を完了した(このときナウシカがジルの部屋に飛び込んだドアがやけに小さいことに注意。ガンシップ格納庫直通の隠し通路?)。
- 入り口を大兵力で塞いでしまい、続いて速攻で頭を押さえ、住人に反撃態勢を整える時間をまったく与えなかった。
- トルメキア軍見事すぎ。これほど完璧な侵攻のためには入念な事前調査が必要のはず。おそらく風の谷には以前からトルメキア軍の斥候が出入りして(または現地に詳しい人間を買収恐喝。谷の住人に協力者が居たとは考え難いため、辺境一円の地理に詳しい旅商人などが考えられる)、付近の地図や拠点の情報を得ていたのにちがいない。たまたま巨神兵を乗せた大型船が墜落したからとか、そんないきあたりばったりの作戦ではありえない。時期は早まったかもしれないが、いずれ風の谷占領は計画されていた。そのことは広場での演説後のクシャナとクロトワの会話からも伺える(勘ぐりすぎかもしれないが)。
- 機動力の乏しい大型船で山間を抜ける飛行は必ずしも安全とはいえないだろう。強力な歩兵団や戦車があるのだから、船団をひらけた場所に安全に下ろして正攻法で谷に進撃する選択もトルメキア軍にはあった。ただしそれだと時間もかかり犠牲も出た可能性がある。いきなり本拠地に乗り込んだのは、情報力を背景にしたクシャナの決断力あったればこそだろう。クロトワの参謀力もあったかもしれない。
- 付け加えて、伊藤悠氏も言及しているが(→http://d.hatena.ne.jp/ityou/20041124#z-wtp)クシャナの演説を遮るババさまの立ち振る舞いはまた凄絶なものがある。
- ペジテのガンシップてビデオゲームぽいよな。
- なんか当時にリリースされたムック本とかでそれに関する言説とか読んだような、読まなかったような。
- 空中艦隊を太陽方向から急襲!天空のエスカフローネ劇場版だ!天空のエスカフローネ劇場版だ!(逆だ、逆)。
- ペジテ船から脱出したナウシカはどうやって風の谷のガンシップに空中移乗したのか?
- 縄で固定してから綱渡り?
- クシャナはどうやって巨神兵を従わせたのか?
- 大海嘯の最悪の時間