matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

最近の読書 - 北方三国志再読

二巻読み終わって三巻冒頭。張衛!ぼくたちが大好きな張衛が出たよー。年始には張衛ごっこもやったんだよ(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080101#p1)。あれは寒かった。

  • 袁紹袁術の袁兄弟と、孫策孫権の孫兄弟の対比など思う。袁家は名門で孫家は成り上がり(孫堅の初登場時など、ハッタリかまして自分をデカくみせようという魂胆を隠そうともせず、笑えるほど DQN まるだしだ)。袁家は袁紹の出来はいいけど袁術はアホ、孫家は兄弟どっちも出来がいい。名門というのは世代を重ねて名門になっていくんだろうけど、世代が重なると出来のいいやつと悪いやつが混ざるわなー、そしてこれから名門になろうかという勢いのある家は出来がよくなきゃそうなれないという話かなー、とか思った。逆にいえば名門の意味は、子孫の出来がそれほどよくなくてもそれなりに有能な成り上がりに対抗していける基盤となっていくことにあるなーとも。孫家にしても、袁家くらい世代を重ねれば、アレなことにもなったりするんだろう。
  • 袁紹ってあんま良いキャラとしては描かれないけど、やっぱこいつ基本的には間違ってねえなーと思う。なんにせよ「無駄なことせずどっしり構える」てのは金持ちにしかできないことだよ。順当にいってれば天下はこいつのものなんだよ。世の中が順当にはいかないようになってくるのが乱世だから、まあこいつのものにはならないんだけど。平穏な時代に生まれていれば、こいつの最期も悪いようにはならなかったんだろうに、巡り合わせってやつだな。曹操と同じ時代に生まれてしまった。
  • 序盤は劉備曹操は描かれるけど孫権はまだ子供、というあたりで呂布がイイという話になるけど、にしても水滸伝のあとに読むと三国志はキャラクタのディテールが全般薄いかんじだ。水滸伝なみの造形って呂布くらいかもしれない。三巻以降はぼくらのヒーロー・張衛が登場するけど。やっぱ生い立ちの話とかも大事よな。そういう部分まで含めてちゃんと描いてあるキャラクタが、水滸伝では多かったので、三国志は全体的にアッサリ気味に感じられる。あと基本的には出てくるキャラが、登場時点からだいたいは偉いしな。豪族とか将軍とか文官とか。「農民」とか「そのへんの野盗」とか馬の骨属性はあまり居ない。