最近の自アン
ところで「泉こなたは俺の嫁」と「瀬川おんぷは素晴らしい。」が同韻であることに気付いて、体の中のなにかが破れた(死亡フラグ)。
- 箱「ベタなギャップ萌え要素コン」項「見た目は幼女、頭脳はババァ」票「この流れで書かれると、どうしても最後は「燃える瞳は原始のゴリラ!」と付け加えたくなる」わかるわかるぞ。
- 票「日常ノイズって何?」→票「春から放映する電脳コイルの続編」このくそどうでもいい第三者的な流しも伝統的。
- 票「おいおい…信じるなよ。アレッシーも言ってるだろ。自分で心配してるうちは大丈夫だ。多分。あとアレッシーは漫画のキャラだから信じるな。強く生きろ。」いいセンスだ。
- 票「MIDI サイトがエッスエッス連呼しながら湧きそうな文章だな」笑った。このかんじを自分のものにするためには二年くらい ROM る必要がある気がする。
あと、この 21 世紀にスレイヤーズの再アニメ化というニュースが亜空間から飛んできた絡みでか、自アンにもスレイヤーズの箱が出来てて、その中でなんか意味のありそうなトークが交わされていて興味深かった。まあ自アン民のいうことなので、資料的な価値ってよりは、おっさんの回顧トークとしてなのだが。
- 箱「スレイヤーズって何であんなに人気あったの?」
- 項「他になかったんだよ」
- あれが一番マシだったんだ
- ×あれが一番マシだったんだ
○あれしかなかったんだ- あのスタイルは当時は革命的だったんだよ。
信じられないかもしれないが。- スレイヤーズは富士見ファンタジア大賞の準入選だが、その出来はと言えば、神坂一自身が「推敲は足りないけれど、締め切りだから送ろう」と思って出した程度のもの。
しかし、いざ審査が始まると、他の応募作の 98% がロードス島の劣化コピー。1.99% がロードス島のマシなコピー。そんな中にスレイヤーズが紛れ込んでみろ。そりゃ皆とびつくよ。- メディアミックスに成功したってのも大きいかと。
そりゃ、TV 版も、劇場版も、コミカライズも、どれも作品としては大した出来じゃなかったけど、本格的な作品でない分、敷居が低くて、ファンタジー、コメディ、キャラ萌え、声優ファンと、大勢のオタが気軽に入って行き易かった。- まあ同時期の作品群を見てみるとなあ
学園ものはジュブナイル小説に毛が生えたようなもの
ライト SF は半端に海外の古い SF を意識したようなもの
ファンタジーではハイファンタジーを目差そうとして失敗したようなのばかりだった
読者も生真面目なの多かったし
そんなところにモロにノリの軽いオタチックなスレイヤーズの登場は衝撃的だった
「これでもいいんだ」という風潮を広げてしまったのは功罪両方あるが- ↑↑
当時ロードス島ってそんなに影響力でかかったのか。- ロードス島もそうだが、蓬莱学園を忘れてはいかんぞ
- 蓬莱よりはフォーチュンクエストの方が影響ありそうだが
- ポプラ社ポケット文庫に収蔵されてさりげなく児童文学に紛れているフォーチュンクエストは
スレイヤーズよりタチが悪いと思う- 当時からキャラデザインに関しては微妙だった。
- でも、当時はあれに本気で萌え狂ってる奴らがいただろ。今もいるかもしれないが(笑)
- 呼んだ?
- 俺も当時は「アメリアのおっぱいさわりてえ」って思ってたなあ
- スレイヤーズが新人賞を受賞したのが 89 年。ロードスの連載が始まり、FC のドラクエ I が発売されてファンタジーが広く認知されはじめたのが 86 年だから、この時代に新しい分野を開拓したのは素直にすごいと思う。
ついでにフォーチュンクエストの 1 巻が刊行されたのも 89 年。- いや、88 年に DQ III が出たあたりと言えばゲーム的な剣と魔法の世界が流行っていた最盛期。
その波にうまく乗れたのがスレイヤーズであって開拓したわけではない。- 開拓っていうか方向性を変えたんだよ。
スレイヤーズ自体はアンチ・ファンタジーで始まっている。
それまでと違って主人公は男じゃなくて女、勇者じゃなくて魔法使い、成長(レベル上げ)はなくて最初から強い悩まない主人公。それまでやたらシリアスだった和製ファンタジーと違ってギャグテイストで読みやすい文章。今じゃスレイヤーズがカウンターだったことも忘れられるほどベタになってる。- 最初のメタ作品的な何かでもあるな。一巻の後ろの解説を見ればその辺の空気が残ってる。
今だとドルアーガとか徹底的にやっちゃってて珍しくもなんともないんだが
当時は画期的だったんだよ。ほんとに。- それまでと違って主人公は男じゃなくて女、勇者じゃなくて魔物、成長(レベル上げ)はなくて最初から強い悩まない主人公。
それまでやたらシリアスだった和製ファンタジーと違ってギャグテイストで読みやすい文章だったルナ・ヴァルガーはエロかったのが敗因だったんだろうか…- スレイヤーズは気持ち悪いのでノータッチだったんだけど、当時の印象は流行のファンタジーを記号として使った漫画の小説、って感じだったよ。
フォーチュンナントカも同じ。これもノータッチだったんだけど。
世代の壁だろう、と思ってた。- ゲームから少し入ったんだが
アニメ化されてるとも知らなくて
アニオタと思われた嫌な思い出- ルナヴァルガーはバター猫とかいて面白かったのに
- 他になかったんだよで思い出したアニス・ファーム
- >読みやすい文章だったルナ・ヴァルガーは
ここは突っ込むべきところですか?
おもろい。雑感メモ。
- おれはスレイヤーズにはあまり思い入れがないんだけど、メディアミックスで広範にオタクの出入り口としての役割を果たしたのだろうなーとは思っている(メディアミックスが成功したのかどうかは、よくわからん)。
- たしかにロードスの影響はでかかった。グループ SNE のほかのメンバーから抜きん出て、水野良氏の知名度は高かったように思う。でもオタ個人史的には鈴木直人氏のドルアーガ三部作のほうが以下略。
- 蓬莱学園は、90 年度宇津帆島全誌は今読んでも十分すごいと思うし新城十馬氏の蓬莱学園シリーズも好きなのだが(革命 2 巻まだかなああー)、オタ界隈への影響としては、どんなもんかなーと思う。そんな広く影響を与えたようには…。
- フォーチュンクエストの影響範囲についてもよくわからん。それなりの巻数は読んでるはずだが、あんま印象に残ってない。似たようなポジションにドラマガ連載のソードワールドリプレイ集界隈とかがあったのかも。
- あらいずみるい氏のキャラクタデザインは、たしかに当時「やけにアクの強い絵が来たなあ」と思った思った。
- スレイヤーズがエポックメイキングだった話は、いま読んだらなるほどってかんじ。当時はあんまそんなこと考えてなかったな。なにせそんな頃じゃエルマーシリーズと指輪物語とタランシリーズとゲド戦記とロードスとガデュリンとドラクエとデジタルデビルストーリーとかがインデックス未整理の脳内でごっちゃになってた頃だろうし。
- ルナヴァルガーなつかしい。あれが読みやすいのか問題は、「やたらルビが多いラノベ」系のアレ。
あとそういやスレイヤーズって、なぜかおれの地元だと最初全然入荷しなかったんだよな。「なんかスレイヤーズってのがファンタジア大賞に入選したらしい」って話をきいてから、実際にその一巻を手にするまでに一年かそこらは経ってた気がする。間があいて「問題作っていうからよっぽどすごいのかなー」とか期待が高まっていたからなのか、実物読んで「あれ、噂ほどでもないような…?」というかんじになって、いまひとつ没入しなかったのかもしれない。