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最近の読書

最近ラノベといえば AURA 以外は北方謙三氏作品しか読んでないので、ラノベ脳強化といえば北方謙三氏作品を読むということになる。で、ラノベよみてえなーと思ったので本屋に行って探したら「破軍の星」があったので、それで。90 年刊行とあり、だいぶ古い(ロードス島戦記でいうと「火竜山の魔竜」上下巻が刊行された年だ)。北方氏が三国志のインタビューとかで「最初、南北朝時代歴史小説に挑戦してみたんだけど、なかなか思うように書けなかった」みたいなことを言っていた、あのへんか。南北朝もの第一作「武王の門」から続く二作目ということになる。主人公は北畠顕家…って誰。公家か。日本の歴史小説といっても、だいたいは武士が主人公というか、戦国時代より後の話ばかり読んできたので、公家が主人公てのはなんか新鮮。でも周囲の時代オタ界隈の話など観測しているぶんには、この「破軍の星」もそれほど異質な話としては受け取られていないというか。近年は、あれか、非武士視点での時代ものが流行っているのか。

あと、文章がちょっと硬いなーというかんじだ。視点がちょっとマクロ寄りなところもあるが、初期作だからって部分が大きそう。水滸伝みたいな肩越し視点でのストラテジ感(UBI「ENDWAR」の初期コンセプトにあった「神の視点で描かない RTS」に近いなにか)には、まだまだ全然届いてない時期とみるべきかもしれない。