人狼 JIN-ROH

先日映画「人狼 JIN-ROH」を見て、おもしろかったんだけど、もしかして新海誠「雲の向こう 約束の場所」て人狼インスパイアだったりするんだろうか？というのがふと気になったりしていた。あと人狼は沖浦啓之氏監督作なのだが、原作・脚本の押井守氏の印象が大きいので、なんとなく押井氏作品として考えている（←ドラマ CD「しあわせのかたち 水晶の滑鼠」が押井氏作品だ、という程度には、という意味で）。ケルベロスシリーズだしな。

• IF 状況における戦後日本が舞台
• 主人公と親友（男）、そして女一人の三画関係
• ヒロインの命があぶなかったりする
• 主人公と親友は同窓だが後の進路は別れる（対立したりする）
• わりとクドめの台詞まわし（いやそこはどうでもいいか…）

有意な関連性は一項目だけで、あとはだいぶこじつけっぽい気が書いててしてきた（というか「雲の向こう〜」を見たこと自体まだないのでなんとも）。新海氏本人の作品についてだったかどうかは覚えてないけど、新海氏のような個人映像制作について押井氏は何度かコメントをしていて、その絡みで押井氏のスタンスと新海氏のスタンスの違いが、似たような構図の作品がどう展開されるのか、という部分に出るかな、という気分があったためだろう。

おれは新海誠氏作品をあまり評価していないので、単品だと見る気にならないわけなのだが、どうもほかの作品見たあとその文脈ごしに見る、というかんじでモチベーションが励起されることはあるっぽいな。「ほしのこえ」は「耳をすませば」を踏まえたところで見る気になったりしている（http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050526#p3）。それでいうと、秒速 5 センチメートルはなに見たあとで見る気になるのかなー。宮崎駿氏作品じゃないけどジブリの耳すま、押井氏監督作品じゃないけど Production I.G の人狼、とくれば、残りは富野氏影響下で富野氏が直接手がけたわけではないなにか、あたりか。ガンダムの OVA シリーズもしくは劇場版といったあたりかなー。