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Colin McRae DiRT

こりん星(よく知らないが、そんな名前の惑星が千葉県あたりにあるらしい)の荒野を走りはじめてから一ヶ月あまりが経過し、ようやく Career モードをクリアするところまできた。といっても実プレイ時間はそんなでもない。DiRT のアチーヴメント設計は、それぞれの極端プレイの先端に置いてあるかんじでなく、わりかし一本道の途中経過にちょっとずつ小出しで置いてあるかんじで、まったり遊んでいれば次々少量ずつ解除できるようになっていて、なるほどこれはこれでひとつの方法だなーと思った。タイトルと心中する気でやりこむ必要とか全然なくて、わりあい短い時間でほとんど解除できる。もちろん難度を上げれば相当タフなレースが待っており、やすやすとクリアさせてなどもらえないが、低難度でもアチーヴメントを気前よく解除させてやる姿勢は、たぶん意図の前面に出た割り切りだ。

360 で車ゲーというと、最終到達点を「銀河最後のブラックホールが蒸発するまでやり込むことができる」あたりに設定していそうな横綱 Forza シリーズがあるし、対戦でも「スマートなワルガキ」とでもいうような路線への意図を明瞭にしてきた PGR シリーズが構えているところ、シーズンの隙間の短期集中でサクサク触れられるダート体験を如何、という受け取り方だと初心者にもやさしい。次にまた同シリーズが出たら、「あれはおもしろかったなあ」と、前回よりも深くこの世界に没入することができるだろう。

…と、ここまでは Career モードの話で、噂によれば Chanpionship モードの最後は「コース全部」みたいな鬼ツアーらしいので、まあ「最後の最後まではクリアさせるつもりありません」的な洋ゲーの伝統は死なずというような部分も垣間見えるか。