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最近遊んだ印象深い PC 向け無料ゲーム

ステッパーズ・ストップのひとの新作。おもしろいっていうかなんというか。後引くような後を濁さないような独特のゲームを作るひとだなあ。今作も非常に印象的。まずマニュアルがふるっている。

  • 孤独について

このゲームでは孤独システムを採用しています。

貴女は降り積もる雪の中を、たった一人で歩いています。道連れはおりません。貴女が倒れても、誰も助けてくれません。

孤独システム!なんだそれは?ゲームシステムはゲームを変革しうるという古くて新しい理想を思い起こさせる導入。なんというのか、このひとはフリーゲーム界の、同人漫画界における上田大王氏的立ち位置のひとなのかもしれないなあと思った。既存ゲーム様式を前提とする変形創作から独特の作風を編み出している。優れた部分も優れていない部分もひっくるめてすべて個性とすることに成功しているかんじ。小粒ながら動かしがたい一作。

海戦ゲーで誤差修正しつつ砲撃、というあたりでFlash ゲーの「艦砲射撃!」(http://www12.plala.or.jp/nextframe/flash/bs.html)なども連想するが、こちらは 3D の TPS。シンプルながら非常によい。目の付けどころがよくてツボの押さえが的確だ。敵ユニットの性能の設定の仕方が玄人っぽいなあというか、デザインされた仕様の中にうまい具合に配置された個性というか、無駄なく貧弱でない多彩感が良い。ゲーム難度の味付け可能幅についてはよくわからないが(後半ステージの高難度ステージから受ける殺気は相当なものだ)、THE 地球防衛軍的にやりこんでいけば全クリアできるようになるのかな。あとミッション 0 の「生還せよ」という指令は燃えすぎる。

このひとの最近作では「フロントライン」(http://mclover.net/Program/FLine.htm)もおもしろいらしい。ふうむ。ていうかこのひとウゴツールhttp://mclover.net/Program/Ugo.htm)作ったひとなんですな。やはり目のつけどころ重要ってことよな。で出来る範囲の最良を堅実にと。優れて正しいかんじだ。すごいなあ。