「一部の人」問題関連
あとで読んでわかるかどうか不安だけど、あまり細かく書くのは面倒なので雑にメモ。
精神主義で通してると表面化するまで問題を放置してしまうことになるのでまずいのかなあという話か。おれはたぶん精神主義寄りなのでそのあたり勉強せないかん点が多い。
- はてダキーワード「一部の人」
「一部の人」は、「のまネコ」問題（http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a4%ce%a4%de%a5%cd%a5%b3%cc%e4%c2%ea）が盛り上がったときに出てきた象徴的なワードのひとつだが、結局このように事が大きくなるまで「一部の人」とかそれに類する物言いへの対策をしておかなかったことが問題か、とも思える。が、そんなの不可能とまではいかないが非常にむずかしいことなんじゃないかとも思う。漠然としすぎててコミュニティに参加する一個人として問題になる前から運動を、とかいわれても困るというか戸惑うというか（おれが最初から高すぎるハードルを想定してしまっているだけかもしれないけど）。まあおれの場合主に参加しているネットコミュニティは 2ch ではなくて自アンで、他人事にすぎないわけなので、これ自体はどうでもよい話。
だけども、2ch を「オタ」とか「自アン」に置き換えてみて、自分にはあらかじめ準備ができているだろうかと考えると、なんともわからん。できてないかも。でもまあ、そもそも「帰属意識」に端を発して「そのコミュニティを代表するような活動や発言を行う」というような選択を、おれはしないと思うので（「おれ＝○○に属していると自称する個人」という立場でいえば、たぶん「おれ自身が一部のひと」といったノリになる）、脆弱な部分はあるが、脆弱であることにはあまり問題がないんじゃないかなというかんじ。
とはいえ、まあ自アンとかは他者の注目を集めるような可能性がほとんどないコミュニティであるからいいとしても、「オタ」に関しては最近どうもそうはいっておれんのだろうなあという気がしなくもない。べつに新しく出てきた問題というわけでもない。昔からあった。つまり、
- なにか犯罪が起きたときに犯人がオタ
- 犯人の自宅には大量のビデオテープが…
- 犯人の自宅には大量のエロゲーが…
- 犯人の自宅には大量の銃でゾンビとかを撃つゲームが…
で、オタクが叩かれる。そのとき、「いや、あれは一部の人ですから…」とか言っちゃいたい心理がないかといえば、まったくないとは言い切れない。または、「オタは平和的で、だから犯罪に及ぶようなひとはオタではない」とかそういう排斥話。まあでもべつにそんなことわざわざ世間に訴えかけたいと思わない。思わないから、そういうことをいうための準備（伏線張り）をしていなくて、仮に言いたくなっても、その主張を通せる筋を持っていない。仮に将来にそういう状況を想定するなら、なんかあらかじめそういったポリシーを明示して、常日頃から運動しとく必要があるだろうと思う。
で、そういった筋合いから、去年暮れあたりに盛り上がった（ように記憶してるけど）「オタクの定義」話って必要とされていたんだろうかなあと思い当たった。これからしばらくオタクが注目されるので、オタク周辺でなにかまずい状況が発生した場合に、素早く適切に患部を特定したりパージしたりできるように、定義をある程度詳らかにして明示化しておかないとまずいかも、みたいな。定義話は、「あれは一部の人ですから」という主張の筋を通すための準備としては、必要そうだ。そういうこと考えると「いまさらオタクの定義かよ」的な態度というのは（http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050103#p1 / http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050828#p2）、紛争と無縁の僻地民たるおれのずいぶんボンクラな感覚だったのかもしれないな。「「オタクとはこれである」という定義＝「これは定義から外れるのでオタクではない」というシチュエーションを作ること。それをする意義はない。」というのが間違いで、「意義はある」わけだ。いつまでものうのうと辺境の掟を振り回しているわけにもいかないってことか。おれが考えているより遥かに肥大化して、高度化せざるをえない時期に来ているみたいな。
それでもしかし、オタを「アキバ系」で括ろうというような動きには消極的反対の立場はなるべく貫いていきたいところだなあ（関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20041120#p1）。とはいえこれも、おれはべつに構わないっていうかそっちのほうがいいんだけど、いつまでも統一意志のない烏合の衆が寄り集まる紛争地帯で居られては、まわりが困るって話なんだろうかな。
