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VIDEOGAME BATON

今度は加野瀬未友氏から VIDEOGAME BATON が飛んできた(http://artifact-jp.com/mt/archives/200506/videogamebaton.html)。むーん、と思ってるうちに wtnb18 氏からも飛んできた(http://d.hatena.ne.jp/wtnb18/20050618/game)。SNS にせよバトンにせよ、連結志向の高まりが不幸の手紙似のあそびの流行に直結するというのはベタすぎるよなというか、get と push を入れ替えて自分語りメディアの責任感を曖昧にするある種のやさしさっていうかゆるさにのっかっていく危うさのことなどを思い、あと BATON シリーズの断りづらさは後に己の傷を無駄にひろげないかという懸念もありつつ、まあ二回目まではよくて以降はスルーすればよかろうと思ったところで 9bit confusion をみたら、ゲーモク氏も同じような考えのようだった(http://gmk.9bit.org/note/050618-musicalbaton2.htm)。まあそうよな。

ゲームは愛着あるから音楽と違って書きづらいなあ。これ一本!なら選びようがあるけどこれ五本!というとむずかしい。またこれ一本の一本は、これ五本の中で最も優れた一本と同じというわけではない。条件毎に選定基準は変わる。とりあえず五本というのは、おれにとって選びやすい数ではない。

  1. Total volume of game files on my computer
    • 144MB
      • ABA 氏の一連のゲーム、洞窟物語シスプリガントレット体験版ほか。あとときメモプレイ用に PS と SS のエミュレータを入れてた、けどまだ肝心の ROM イメージ 作ってなかったよ。フォルダにはほかにはゲームじゃなくて demo とか MOD とか入ってたけど分けるのめんどいのでこれで。
  2. Game playing right now
    • XBOX / Forza Motorsport
      • 運転ゲーは、ゲーム開発マッチョイズムの恩恵を最も効果的に享受しているゲームジャンルのひとつだ。物理法則を制御していく実運転のリアリズムはやがてひとつに収束していくだろうが、運転ゲーには、性能向上や仕様の進化によって薄まったかのように思われつつも常に「解釈」というレイヤが一枚挟まり続ける。運転ゲーは、だから最新がよく、どれかひとつ遊べば事足りるということがない。
    • NDS / Nintendogs
      • 遊んでるというか、(こういう書き方は語弊も生むので好きではないが)遊ばされているというか、架空の関係性を限定的に受容する、ある種の心理ゲームとして。
  3. Five video games I play to a lot, or that mean a lot to me
    • AC&SS / 蒼穹紅蓮隊
      • STG は好きなゲーが多いのでどれかひとつというのがむずかしいが、おれ高速弾のことが、苦手だけど好きなんだよなーというようなことを思いつつ、強いてひとつ選べば蒼穹紅蓮隊。横画面縦シューは、土俵が厄介なので凝ったデザインが多く、デザイン&バランスの狭間に俳句的情感を見出しだすと出口のなくなる奥の細道
    • GBC / ポケモンでパネポン
    • XBOX / PROJECT GOTHAM RACING 2
      • 最近で最も遊んだ運転ゲー。味付けレースゲームとしても独特に癖があり後を引く。いきなり Live 対戦から入って、最初の半年くらいはマルチプレイしかやってなかった。XBOX 360 ローンチタイトルになるはずの PGR3 も勿論買う。
    • DC / CRAZY TAXI 2
      • ゲーセンで 1 に出会って以来、クレタクのことしか考えてない時期があった。DC 版が出てからも毎日毎日延々と遊んでいた。2 が出たらもちろん 2 に没頭。ジャンプ要素を場当たりリスク回避でなくルーティングに使うというのが当たってたと思う(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20030929#p2)。でも BIG APPLE ばかり遊んでて、SMALL APPLE はたぶん全部あわせても 10 数回しか走ったことがないという。
    • SS / Digital Pinball NECRONOMICON
      • いつでもこれが起動できるようにしておかないと不安。思い出したように遊んではハマる。おれはゲーオタが最後まで飽きないゲームジャンルはピンボールではないかという思っているんだけど、NECRONOMICON が出なければそんなふうに考えることはなかったと思う。得意台は CULT OF THE BLOODY TONGUE。
  4. Five people to whom I'm passing the baton

あああ、やっぱり五本は選べない気がしてきた。ジャンルで一本選ぶことを考えたんだけど、ゲームジャンルは五つじゃないし。ていうかゲームジャンルベースの考え方は、そういうのもありつつそこにのっかってものを考えるのは危険だという気がするし。あと ACT が一本も含まれてない理由は、基本的におれはビデオゲームの数ある正義の中で最も重要なもののひとつがスピードだとおもってるからです。STG は ACT より全般的に速いかんじなのでジャンル的に包括していると看做す、運転ゲーは FPS より全般的に速いので包括していると看做す。包括してないと思うけど看做すったら看做す!スピードの正義を曲げてよいのはリズムの正義が上位に来る場合のみ。わかりやすいところではスペースチャンネル 5 とかか。なお、PGR2 とクレタクはどっちも運転ゲーじゃないかという話だけどもクレタクには採用しなかった ACT 的感覚も担っているとの判断があります。あと運転ゲーとレースゲーは別という感覚があるのでたとえば反重力レースゲージャンルで Wipeout XL と F-ZERO AX/GX ではどちらが上かみたいなことを考えなくもなかったけどやめた。そういうレースゲームバトンとかが発明されてしまったような場合への備えは無意味だ。で思い出したからスピードの正義の話に付け足すと、重要なのは相対的なスピードでなく絶対的なスピード。なんかまた感覚の話がはじまったな。このへんでやめとこう。