matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

ELEVATED

エレベータはおもしろい。密室だが個室でなく、箱なのに移動手段。活発の中間に挿入される静謐。全員が通り過ぎ、留まるひとは居ない。家の風呂場やトイレの個室のリアリティは、おれにそこでなにかを考えるということをさせないが、エレベータには脱思考から妄想までかなりの自由度がある。

エレベータに乗る。開くボタンはあるが閉めるボタンはない。てことはたぶん海外のどこか?わからない。けど湿度とか空気は和風。ここは日本だと知っている。目的階を押して奥側の角に移動。ドアが閉まるのを待っていると、別のひとが入ってきてカウントリセット。なんか服がヨレヨレになっててひどい格好。なんかあったのかなーとか思いながら、興味が続かないのでドアに意識を戻す。また入ってくる。次のもヨレヨレ。前のひとよりちょっと息が荒い。むー、と思いつつ、また次のひと。やなサイクルだよなー微妙なペースで入ってこられると、とか思いながら、また次、さらに次、次々入ってくるけど不思議とエレベータが一杯になるということはなく、とりあえずドアが閉まらないのが困る。乗ってくるひとみんな同じ格好だけどひょっとして顔も同じかな?漠然と考えに至る直前くらいで表面張力が働いて、そんなことより待ってるのもめんどくさいのでエレベータ諦めて階段使うか、この調子で乗ってこられたんじゃいつまでたっても、と思いエレベータを出て通路を見ると、一定間隔でずーっと服ヨレヨレのひとがエレベータに向かって歩いてきてるのが見える。遠くにいくほどヨレヨレの状態はひどくなり、上着が血で汚れてたりする。けど皆歩くスピードは一定。距離も。ずっと遠く、最後尾に立っているひとだけが人間でなくプレデター。それよりさらに後ろには、とどめを刺されて転がってる男の死体が一定間隔で並んでいる。ああ、これはやばいなと思い、しかしおれはなぜかエレベータに戻った。

というような妄想を、最近よくする。ELEVATED(http://pocopoco.seesaa.net/article/1555710.html)を見たのはもう五年以上前のはずだが、あんま揮発しないよなああいう妄想の種は。