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環境幻想における理想と現実の狭間

有明ビッグサイト | 050316

GRAN TURISMO 4 について、あれはハンドルで遊んでなんぼのゲームだよパッドでちょっと触った程度で GT4 を遊んだつもりになるようでなんのゲーオタか、取り戻せ走る歓び、と力説され、まあそれは実際そのとおりと納得するところもあって、つまり GT4 をハンドルで遊ばせてもらうとかなりいい具合な気がすると思ったが、しかしやはりどうにもハンドルコントローラには手が出ないのだ。だっておれはあぐらゲーマーだから。

もうすこし分解すると、まずおれは貧乏ゲーマーでありそこは変えようがなく、次におれは自室ゲーマーでありその形態を変えるつもりがなく、そしておれは自室について椅子の導入を拒否するし、せざるをえないということだ。おれがゲームを遊ぶというのは自室でのことであり、そして自室に椅子はないので必然的にあぐらになる。たまに正座。ときどき布団の中から手だけ伸ばして死んだような目で。このようになっている以上、椅子とゲームは並立しない。そしてハンドルコントローラ(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DJUEW/)には足踏みのペダルが必須であり、それは椅子に座ってでなければ踏めない。それが理由で自室 XBOX鉄騎」ライフも涙を飲んで諦めたのだ。鉄騎で諦めるようなことについて、GT で無理通しする理由などはない。

椅子はおれにとって生活をレベル(高さ)によって住み分ける家具で、つまり椅子がある部屋では、床に座ってるときのアクションと椅子に座ってるときのアクションが分割される(こう書いてると、なんとなくだが「ゼルダの伝説」でアフォーダンス話とかしてた頃を思い出すなあ→http://www.google.com/search?num=50&hl=ja&c2coff=1&q=%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%80+%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9&lr=lang_ja)。自室内でとるアクションの大半を「椅子に座る」始動に割り振るならこの種の悩みは緩和されるが、おれは仮に自室に椅子を導入したとしても床座り始動の生活アクションを捨てるつもりがない。椅子は視点を高くする反面、天井を低くするからだ。天井などというものは高ければ高いほどいいが、実際には天井の高い部屋は家賃もだいたい高いので、自然貧乏人は天井の低い部屋でカレーとお菓子を食うしかなくなるわけだが、そこで椅子に座るのと床に寝転がるのとでは体感天井高がずいぶん違う。同様にして椅子はただあるだけで場所を食う。椅子一個で半畳分とまではいかないかもしれないが、やはり有限空間に容積物を突っ込んで加圧するというのは、入出力のバランス調整を「少ないほうを増やせば万事 OK さ HAHAHA」式でしか行わない肉食メリケン人のような大陸的な考え方であって、それは島国のエコ精神に反するのでなるべく避けねばならない、大陸なら土地も安かろうから「狭くなったら部屋を広くすればいいじゃん」の解決法が低コストに行えるところ、島国日本の土地事情は必ずしもプロレタリアートに優しくない、困難の克服や快適性の向上は、足し算でなく引き算も視野に入れ、あと常に「ハコの余剰容積」をにらみながら進めなければならないのだ。

でもこの椅子(http://www.malsyo.co.jp/NY_X.html)は、この二年ばかりちょっと欲しいんだよな。座り心地が相当良く、使わないとき畳んどける。結局なんのかんのいって買ってないけど。あともうちょっと部屋が広かったらなあ。

ていうかもうひとつあって、ハンドルコントローラっておれ運転ゲーが好きな関係でいっこくらい持っておいたほうがなにかとよさそうではあるわけなんだけど、買えないんだよ場所取るのに機種間の互換性が弱いから。Microsoft 社がゲームコントローラ部門を大復活させて完璧コントローラを超開発、コネクタが山のように出ててありとあらゆるゲーム機及び PC に対して理想的な運転環境を提供、さらに将来 XBOX2 や PS3 がリリースされた暁にはバッチグーな変換コネクタも用意され、これいっこでゆりかごから墓場まで快適ドライブ可能だぜみたいなかんじになるようであれば、その唯一のハンドルに大決定大購入というような妄想も可能だが、実際には各機種毎にでかいコントローラがそれぞれ出るわけで、そこで可能性のボーダーを落としてかかればいずれ部屋が各機種のハンドルコントローラで埋め尽くされるに決まっているのだ、保留の海で溺死するなんて御免こうむりたい。

それはそれとして最近 ITmedia Games(http://www.itmedia.co.jp/games/)で、GT4 を題材にした「リッチな環境で遊びましょう」系の記事が続いていて興味深い。

コックピットはともかく三画面環境は魅力だなー。部屋の狭さとか考慮せず理想的な単座式自室オタライフ環境を妄想していくと、

  • ゆったり座れる安楽椅子
  • 椅子を囲む半円気味のテーブル
  • 一番手前に目を落とすとノート PC が置いてある
  • ちょっと顔を上げるとテーブルに 19 インチ程度のモニタ三枚(PC / TV 兼用)が並んでいる
  • 顔を上げると視線の先にプロジェクタ

とかいうかんじになる、のか、とか考えると、それってあまりにも往年のサイバーパンク的風景っぽすぎて嘘くさいなあと我ながら興ざめしてしまうのだが、

  • 携行できる端末がないと布団でゴロゴロしながらネットできないのでノート PC 必須。
  • (運転ゲーなどの)視野角を覆うゲームの迫力は多画面でなければ得られないので近距離に据え置き液晶モニタ三枚。
  • 視野角もだが大画面も重要なのだからプロジェクタも必須。
    • 据え置きモニタを縦 2 x 横 3 の計六枚という選択もありはするが、プロジェクタを考えると正面〜上方にかけての視界は開放しておきたいのでやはり据え置きモニタは三面で。

というように、ある程度現実的に悩んだ末の理想形ではあるんだよな。いやそれは本当におれが欲しい理想なのか。というかおれはこれで現実的に悩んだつもりか。