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The Real Dating Simulator

9bit confusion「GT4 ナルシスト PHOTO 倶楽部」(http://gmk.9bit.org/note05q1/050124-gt4.htm)をみながら、あーじゃあ DOA シリーズの次回作では、AI に対戦させといてベストパンチラショットを激写しまくるモードが必須となるなあとか思った。マニアックなコスプレ写真を撮るべくアイテム獲得に血道をあけるオタライフ。お肌のコンディションとかも大事なので環境整備も重要。賞金稼いでガンガン女の子につぎこみます。エロバレー路線でいうと完全に合ってるきがしてきた。

というあたりから、昨年の夏あたりにちょっとまとめかけていた妄想のことを思い出したので書き出し。

「マシンスペックの向上と共にゲーム性は進化しうる」とするようなゲーム開発マッチョイズムを(馬鹿正直に)ギャルゲーやエロゲーに当てはめるなら、

  • 処理速度が向上したので、恋愛シミュレーションの精度が上がりました
  • 描画性能が向上したので、エロシーンがよりリアルになりました

とか言わなければならない。とはいえ現実はそのようでない。

  • 描画性能が向上したので、エロシーンのエフェクトがより派手になりました

とかだったらまだ多少現状に沿ってるといえる。じゃあいっそ Criterion 社とかがエロゲー作ったら凄いことになるか。火花散りまくり・汁飛びまくり・レンズゆがみまくりみたいな。それはそれでおもしろそうではある。いやそれでも全然十分でない。

現行の恋愛シミュレーションは、成立しうるゲーム性を主体として判断される。語義でいうと、「模擬」でなく「擬態」に近い。ほかで「模擬」に近いシミュレーションでは車運転とか飛行機操縦、「擬態」に近いシミュレーションでは各種ウォーシミュレーションなどがある。したがって恋愛シミュレーションの新作が出るといえば、そこには「あたらしい解釈に基づいたシステム」が期待される。既存システムの延長上のものや、共有されている理論を発展させたものというのはあまりない(「好感度」とかある程度共有されている考え方はあるけど)。

お話上の恋愛は、ドラマチックな恋愛であればあるほどよいとされる。だが逆に「じゃあ(仮構上での)ドラマチックでない恋愛とはなにか」とか考え出すと、よくわからなくなる。欲求と契約を除いてなにを残せるのか。「それ以外」を全部恋愛ってことにしといてべつに問題ないのではないか。とするなら、恋愛とは殺伐としても説明できるものをドラマチックフィルタに包み込む技術、または作法のようなものと捉えることができる。

環境と個人で「鶏が先か卵が先か」を考えると、恋愛を個人ベースでなく環境ベースの事件として扱うことができないかなあとなる。「個人が恋愛的なアクションによってドラマチックになってゆく」式に対する「恋愛的な環境が個人をドラマチックにしてゆく」式。つまり「環境を操作することで、箱庭内に恋愛的なシチュエーションを作り出し、誘導していく」恋愛シミュレータ。メロドラマシミュとかになるか。

多様で独善的なオタの感受性を各個に満足させるため、従来的にいえば恋愛以外の操作で重点的にプレイさせて印象は内面に落とし込ませるデザインが安定路線だが(「♪好きとか嫌いとか〜最初に言い出したのは〜誰なのかしら」でゆうめいな KONAMIときめきメモリアル」だが、実はあのゲームの連中はエンディングまで自分から「好き」とか言い出さないのである)、マッチョイズム的にはいずれ表現力を向上させることによって、いずれ恋愛自体をゲーム内に抱え込ませる方向へ向かわざるをえないだろう。ていうか向かえ。そして誕生せよ恋愛 SIM 界のシド・メイヤー氏。

あと全然別で、恋愛モノの偉いひととかが監修して Civilizationhttp://www.civ3.com/)みたいなノリで「プリミティブな恋愛ドラマ」からスタートして次々と新機軸の恋愛要素を構築していくよーな恋愛シミュレーションとかもおもしろそう。がんばって「犬ちっく」とか「ツンデレ」とか開発するですよ。