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大番長

買った。まだあまり進めていない。「県内編」の途中。全国編まで進めてからが本番の可能性が高い気がするというか、そうでなければ困る。

まだ判断するには時期尚早だし、ゲーム本編とはあまり(いやほとんど)関係ないところなのであれだけども、ちょっと残念な印象が。

  • 1。これはまったく大番長ともAlice softとも関係ない話なんだけど、買いに行ったときに初回特典がついてきたのがマイナス印象。これは回避可能な問題なのだから、おれの買い方の甘さが原因とも言えるし、おれがもっと店を選んだり時期を待ったりすべきだったというだけ。なんだけども。
    • おれは初回特典という文化が大嫌いで、というか初回特典というのは、単に売り場-流通間の事情や都合で存在しているユーザにとってみれば縁もゆかりもなく無駄で不要な捨てるしかない余計なウェイトをレジで受け取らなければならないどうしようもねえ上納金みたいな制度だと思ってるので(←認識としてはSPAMメールと大差ない)、というかおれがなにか発売日に即欲しいものがあったときにでもその商品を絶対に予約しない理由は「予約すると予約特典がついてうぜえから」なのであって、要するにおれは大番長を予約せずにふつうに買いにいってこれで予約特典とかそういううざったいゴミのような代物とは無縁の買い物ができるはずー、と思っていたら初回特典がついてきやがった、という点ですごくどんよりとした気持ちになった。キャラクタ柄のカード麻雀。
    • 態度を保留したまま結局家まで持って帰ってきてしまった。まあそういう(特典)モノとしては悪くない部類だとは思う。ちゃんと遊ぶために使えるわけだし。それでもこの本質的な手持ち無沙汰感はどうやったって収まらないのよねーと微妙な顔をしてしまう。やはり捨てるか誰かにあげるかすべき。で、Tに聞いたらもらってくれるというので譲渡。
  • いまどきは高度情報化社会なので、ただでくれるもの全部もらってたら個人に溜まる情報荷が高くなりすぎて無自覚な誘導を加速してしまう。誘導されること自体は構わないが、そこになるべく自覚的でありたい。サービスを取捨選択できないようになったとき、ひとは社会に対して被害者としてしか接点を持てなくなる。そんなのは御免だ。
  • 2。なんか絵まわり全般の素材のクオリティが不統一というか全体的にクオリティ低い気が。
    • 肝心要のキャラクタグラフィックとかは文句ないんだけども、ボタンとかマップとかの素材の出来が正直安っぽいかんじでちょっと残念なかんじ。「大悪司」は、そこいらへんでクオリティが一定というか全体的によくまとまっていて違和感なく上質で、おれの場合そのあたりに対する好感度がかなり高かったんだけど、大番長はかなり雑な印象を受けてしまった。うーむ。開発規模がでかくなりすぎてコントロールできなくなってるのかなあ。
    • まあ寒色系で直線バッサリ切っただけー、みたいデザインだからそう感じやすいというのもあるし、また仮に「校内編」「県内編」がチュートリアル程度に過ぎないからてきとーに作ってますとかいう話だったら「全国編」に行くまでは判断できないところもあるけども、しかし…。
  • とりあえず判断保留。全国編待ち。
  • 3。ボイス有りなのが困るその1。
    • これもまあおれのせいというか、ふつうにおれの事前調査不足と浅慮以外の何物でもないのだが、てっきり大番長はボイスなしのゲームだろうと思っていたので、いざインストールして起動してあそびはじめてみたらボイスが鳴って、非常に困った。ううむ、どうしよう。
    • 固有のイベントとか戦闘とかで発声するぶんにはまあいまどきだしそんなもんだろうと思うんだけども、問題は「エロシーンのボイス」なのだ。男キャラはボイスなしだけども女キャラの台詞にはすべてボイスが当ててある。おれほとんどエロゲーとか遊ばないひとなので、大番長は「おれの部屋の空気にはじめてエロ台詞の振動を送ってしまったゲーム」ということになってしまった。ううむ、どうしたものか。隣の世帯のひととか一応窓近いし、万一音漏れとかしてたらアレだから公序良俗に遠慮してヘッドフォンで遊ぶべきなんだろうか。おれ身につけるものがあるとうざったいから腕時計とかも絶対つけないのに、部屋ん中でリラックスしたいときにヘッドフォンとかつけるのめんどくさくてやなんだけどなあ(←普段は大音量でFM音源聴きたいときくらいしか使わない)。
  • 4。2に関連して、及びボイス有りなのが困るその2、及びそのほか全般的な印象。
    • 前作(べつに続編ではないのだから「前作」っていうのは違うだろうけど)「大悪司」のすごくよかった点は、遊んでいてあぶなげがまったくないところだった。コンテンツとして魅力になる可能性がある要素というのは数々あるけども、開発上不安要素になりそうな要素というものがまったくないというか、結果として「ほとんど完全に制御できているタイトル」として仕上がっていた点がすごいというかびっくりというか、おそれいった。
    • 明快にまとまったひとつのシステム上で十二分に展開する状況、粒の揃ったデザインでまとめられたインターフェース、簡潔明瞭だけども記号的な開き直りはないマップ、自由度とイベント密度の(リッチ気味に寄せた)ほどよいバランス、そういった完成度や設計の根底に流れる思想を反映したかのように明快に徹底された性格のキャラクタ、「できることは全部やる」「できないことはできません」「失敗する可能性のあることには手を出さない」「失敗する可能性のないヤバいことはおおっぴらにやります」みたいにはっきり区別されているように感じられ、なんというかどこから切っても「満を持してます!」みたいな雰囲気があった。老練で隙がなく、それでいて柔軟でパワーのあるタイトル。
    • それを受けての「大番長」は、…ちょっと「若い」タイトルかもしれない。大悪司から受け継いだ一本の筋道はきちんとあるかんじだけど、そのほかにいろいろ混じってる印象を受ける。それは時代の流れとか企画的な要件とかいろいろ必要と進取の結果だろうけども、しかし現在進行形で動いているタイトルなりの不安定さは拭えない。

いま適当におもいつくまま書き出してみると、

  1. ウィンドウまわりのデザイン
    • →素材数の増大によってはクオリティコントロールがむずかしくなってくる
  2. ボイス
    • →制作進行上の負荷が飛躍的に増大するうえ、タイトルのイメージやクオリティに重大な影響を与えるため、コントロールがむずかしい
  3. System4.x 系にパワーアップしたことによる戦闘時の半透明エフェクト(?)
    • →使いこなしというか、戦闘時のアニメーション演出に若干不馴れな印象を与えているような気がする。
  4. OPアニメーション
    • →ただでさえ柄がちがううえに(おそらく)外注仕事になるから進行上負荷が増えるしリスクも高くなり、当然タイトルのイメージやクオリティの管理やコントロールもむずかしい。

1 についてはともかく、2 や 4 はふつうに考えればプラスの面といえるだろうし、3 についても今後のタイトルについてより習熟した仕事がみられることはまあ疑いないと考えればいい。んだけど、大番長買って今度また三年くらい Alice soft 社のゲームを買わない予定のひと(おれ)などにとっては、ちょっと「しまったーもうちょっと待つべきだったかも」みたいな部分もあったりする。
三年に一度買うゲームとなれば、そこにはある程度の完全さを求めたいものだからだ。ボイスとかアニメが入ってるのには「んーひょっとしたらアニメ展開とか版権商売とか見越した戦略とかがあったりするの?」みたいなてきとーな勘繰りとかしてるんだけど、なんつーかそういった展開がもしあったとしてもおれは結局そっちの波にまでは金を支払うつもりがないので、いろいろ混ぜてごちゃごちゃになるよりはゲームパッケージが一本きれいにまとまったほうがうれしいんだよなと。

いやそこまで書くほど不満じゃないんだけどな。なんかズレた話になってしまった。